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トランプ大統領が領有に執着しているデンマークの自治領 グリーンランドで11日に総選挙が行われる。最大の争点となってくるのがデンマークからの独立。1月に公表された世論調査では84%が賛成。北海学園大学の高橋准教授によると、トランプ大統領の領有発言をきっかけに住民の間で変化を求める声が強まっているという。トランプ大統領が領有にこだわる理由としては地政学上の要衝にグリーンランドが当たるためだという。アメリカ・カナダとロシア・中国に挟まれる場所に位置するのがグリーンランド。そのため、トランプ大統領は安全保障のために必要だと主張している。グリーンランドのある北極海を通るルートは北極海航路と呼ばれ、去年の貨物量は過去最高となったと推計される。その9割以上がロシアから中国へ運ばれたという。また、中国が関心を示しているのがグリーンランドの鉱物資源開発。金や鉄鉱石に加え、レアアースも150万トン眠っていると言われている。グリーンランドは独立できるのか。今回の選挙結果がただちに独立に結びつくものではなく、独立のためにはデンマーク議会の同意が必要。仮に独立した場合にもアメリカの領有は望まない人が85%。アメリカの領有とはならなかったしても独立することでアメリカの介入が強まる可能性があるという。