モーサテ プロの眼
テーマ「米政策は日本のガス・電気料金にも影響」。トランプ大統領は関税交渉の材料にLNG(液化天然ガス)も含んでいるようだが、これは日本にも影響があるのか。新村さんは、LNGは短期と長期の契約がある。もともと日本は長期の契約が多かった。ウクライナ危機があって以降、ガスが足りないから何とかしないといけないということでLNGのマーケットが活性化してきた。生産地域は偏っており、アメリカ・中東・オーストラリア。消費する地域はアジアが集中的だったが、ここにヨーロッパが入ってきたと話した。LNGの輸入が多いのは日本と中国。今回アメリカが関税を引き上げ、それに対抗して中国を関税を引き上げる。それによって地理的に近いヨーロッパの方にアメリカのガスは流れていくことになる。ロシア産ガスに関して停戦に合意しないと制裁を課すぞとトランプ大統領が脅しているが、本当に制裁を課すとロシア産ガスがどこにも出なくなる。平たく言えばマーケットから消える。そうなると米国産ガスの取り合いが起こるため、ヨーロッパも極東も価格が上がることが考えられるという。また米国が禁輸措置発動をするリスクもある。普通ならあり得ないがトランプさんなら言いかねないとのこと。エネルギー価格が上がることで景気は悪くなるシナリオが考えられるなどと解説した。
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