NHKニュース おはよう日本 (ニュース)
8月1日のニューヨーク外国為替市場では、この日に発表されたアメリカの雇用統計の内容から、労働市場が減速しているのではないかという警戒感が広がり、ドル売り円買いの動きが急速に進んだ。円相場は一時、1ドル=147円台前半まで値上がりし、統計の発表を受けて3円余り円高ドル安が進んだ。アメリカで8月1日に発表された、7月の雇用統計では、農業分野以外の就業者の伸びが市場予想を下回ったことに加え、5月と6月の就業者の増加数がこれまでの発表から大きく下方修正された。これを受けて投資家の間では、堅調だとみられていたアメリカの労働市場が減速しているのではないかという警戒感が広がった。このためニューヨーク外国為替市場ではドルを売って円を買う動きが急速に進み、円相場は一時、1ドル=147円台前半まで値上がった。統計の発表前は1ドル=150円台半ばで推移していて、3円余り円高ドル安が進んだ。また、ニューヨーク株式市場でも、アメリカの景気の先行きへの懸念から売り注文が広がって、ダウ平均株価は前日と比べて一時、790ドルを超える値下がりとなった。トランプ大統領は”重大な誤りだ”として労働省の担当局長に即刻解雇を命じたと明らかにした。