ニュースウオッチ9 (ニュース)
参議院選挙の敗北を受けて開かれた自民党の両院議員総会。冒頭、石破総理大臣は、続投の意向を重ねて示した。両院議員総会の直前に話を聞いたのは、石破総理大臣に対して、速やかな辞任を求める要請書を提出した自民党の青山繁晴参議院議員らはきのう、林官房長官の事務所を訪れて、要請書を手渡した一方、派閥の政治資金パーティーを巡る問題を受けて解散した旧安倍派に所属していた稲田元防衛大臣は「今の自民党の体たらくの責任を執行部だけに押し付けるのは違う」と述べた。先月の両院議員懇談会は4時間半にわたったが、およそ2時間で終了。253人が出席し、35人が発言した。総会は冒頭を除いて非公開で行われ、出席者によると、石破総理大臣のもとで党の結束を呼びかける声の一方、総裁選挙の前倒しの実施を求める意見が相次いだという。
自民党の党則では、任期途中の総裁選には党所属国会議員295人と都道府県連の代表47人の総数の過半数172人の要求が必要とされている。ただ、その意思をどう確認するか、逢沢委員長は党則になんの規定もなく、自民党の歴史でも経験がないとしていて、今月下旬以降、本格的な検討を進めることにしている。森山幹事長は、総裁選挙が行われる場合の石破総理大臣の対応を記者団から問われたのに対して。総裁選挙の実施が決まったわけではないが、総裁選挙をどうするか、党内の意見集約が行われる見通しとなった。ただ、総裁の自発的な辞任によらない臨時の総裁選挙はこれまで例がない。仮に実施するとなっても、どのように行うか、詳細は決まっていないという。お盆休みなどを経て、地元の声や国内世論、党内情勢などを踏まえ、対応を判断する議員もいると見られ、総裁選挙の実施に向けた動きがどこまで本格化するかが焦点となる。
