有働Times (ニュース)
きょう、厚生労働省の前では年金制度に抗議するデモが行われた。おととい、与党と立憲などの賛成多数で衆議院で可決した「年金改革法案」。焦点となっていた基礎年金の底上げについて、与党が立憲案を丸のみし、将来的な実施を付則に明記する修正を行った。立憲民主党の野田佳彦代表は「就職氷河期世代も含めて現役世代および若者の将来の年金受給額が放っておくと3割減になる可能性があるので、何とか“あんこ”を入れることが出来たと思う」と話した。現状のままでは約30年後に3割下がるといわれている基礎年金。その底上げに使われるのが厚生年金の積立金。今回の法案はバブル崩壊後の1993年~2004年に就職活動した就職氷河期世代の支援に繋がることが期待されている。非正規雇用が多く、低年金が懸念される就職氷河期世代。全国で1700万人以上いるとされる。厚生労働省の資料によると、50歳男性で受給総額(基礎6.3万円+比例5.0万円)の場合、今回の法案によって20年間で149万円増えることになる。