胎児に疾患「お腹の中で発作」アリゾナ州中絶禁止で手術断念

2024年10月21日放送 16:21 - 16:26 TBS
Nスタ (ニュース)

アメリカ大統領選の投票までおよそ2週間、民主党が争点の一つとしている人工妊娠中絶に関する問題。翻弄されるアリゾナ州の女性を取材する。米国西部の激戦州アリゾナ州に住むクロエさんは2022年、妊娠中に赤ちゃんに脳が発達しない疾患があると判明。医師からは「仮に生まれても数時間も生きられない」と告げられ、中絶の選択肢を示される。女性は「中絶することに決めた」。しかし、中絶手術の数日前、思いもよらないニュースが飛び込んでくる。米国・バイデン大統領は「最高裁は米国国民から憲法上の権利を奪った」とし、連邦最高裁が女性の中絶の権利を覆す判断をし、保守派が優勢な州で次々と中絶が事実上禁止になる。アリゾナ州でも160年前に成立の中絶禁止の州法が施行され、女性は医師から「手術はできない」と告げられる。中絶ができる近隣の州で手術を受けようとするも脅迫を受け、手術を断念。女性は「残りの妊娠期間はとてもつらかった。妊婦をみると、みんな「男の子?」「女の子?」と嬉しそうに聞いてくるから」と話す。女性は約3か月後に出産、44時間後ホスピスで息を引き取る。米国・ハリス副大統領は「女性が自分の体について決定する基本的な自由を」などと発言し、中絶をめぐる問題は大統領選の大きな争点の一つとなっている。ハリス氏は女性が中絶を選択できるよう「全米統一の法律」を設けると宣言。最大の攻めのテーマとして中絶問題を積極的に扱い支持を訴える。共和党支持の一部の保守派は宗教上の理由などで全面禁止を求める人も多い。そのためトランプ氏は「州ごとの判断に委ねるべき」との述べるにとどまる。アリゾナ州では中絶権利を認めるか問う住民投票を大統領選と同日に実施予定。CBSニュース世論調査では住民投票で「賛成に投じる」は52%、「反対に投じる」は33%、「わからない」は15%としている。米国大統領選における支持率はハリス氏は48%、トランプ氏は51%。ハリス氏は中絶の権利を訴えることで巻き返しを図る考え。クロエさんは全ての女性が最適な選択ができるよう願っているという。


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