列島ニュース (金沢局 昼のニュース)
能登半島地震と豪雨で大きな被害を受けた被災地の復興を支援しようと、東京国立博物館が、都内の20ほどの美術館や博物館と協力して、所蔵する文化財を集めた展覧会をことし11月から金沢市内で開くことになった。東京国立博物館によると、この展覧会はことし11月から来年3月にかけて金沢市内にある石川県立美術館などの3つの会場で行われる。東京国立博物館のほか都内の20ほどの美術館や博物館が所蔵する文化財を集めて出品、およそ100点を展示するという。このうち、石川県立美術館では、重要文化財に指定されている洋画家黒田清輝の「湖畔」や江戸時代の浮世絵師、菱川師宣の「見返り美人図」が展示される。また、国立工芸館では江戸時代の陶芸家野々村仁清の作品で重要文化財に指定されている「色絵月梅図茶壺」を展示するという。東京国立博物館、収益の一部を被災地に寄付することも検討しているという。東京国立博物館の藤原誠館長は「訪れた人が、被災地の復旧と復興に向けた心の糧を得ることができるような展覧会にしたい」と話した。