午後LIVE ニュースーン 特集
能登半島地震からもうすぐ2年半となる。以前にも取材した宮本さん一家が営む石川県七尾市の「かき小屋」が営業を再開した。店を切り盛りするのは妻・里子さん。店で出す牡蠣を養殖するのは漁師の夫・哲也さんと息子の崇弘さん。2024年に発生した能登半島地震で、七尾市は最大震度6強を観測。かき小屋は全壊の判定を受け、水揚げ量は1割以下に落ち込んだ。地震前の状態に戻そうと奮闘する中、2024年9月に記録的な豪雨が能登半島を襲った。大量の冷たい水が海に流れ込んだことで、岩かきの身がやせてしまい、秋の収入源だった岩かきが出荷できなくなってしまった。地震前のかき小屋は輪島や和倉温泉などの観光ルートを巡る客が中心だったが、主要な温泉宿が休業するなど、観光客が期待できない状態となってしまった。地道な営業努力で販売は地震前の6割に回復し、県外からやって来るボランティアが支えている。崇弘さんのアイデアでかき漁師体験を募集したところ、キャンセル待ちが出るほどの人気となったという。これまでに来たボランティアは延べ133人。人気の秘密は作業後に振る舞われるかき。去年5月にコンテナを購入し、かき小屋の再開に向けた準備も始まった。営業再開には500万円以上が必要だが、補助金は最大300万円。被災した旅館や家から食器やテーブルを譲り受け、壁の塗装や床張りはボランティアと一緒に自分たちでやることで費用を浮かせた。地域の電気工事業者は人手不足で10か月待ちだった。看板は崇弘さんがボランティアのアーティストに頼んだ。2年半ぶりに営業を再開してから1か月が経ち、課題も見えてきた。店の広さは以前の3分の1で営業は土日のみ。期待ほど観光客が戻って来ていないと肌で感じている。かき小屋を以前の規模にして、地域の賑わいを取り戻すのが目標だという。
