Nスタ (ニュース)
来週告示される自民党総裁選に高市早苗前経済安保担当大臣が出馬する意向を表明。これまで部屋にこもって政策を練るなど隠密行動が多かった高市氏だが、きょう「今必要なのは暮らしや未来への不安を夢や希望に変える政治だ」と訴えた。一方、政策発表会見を控えた林官房長官の部屋を訪れた国民民主党・榛葉幹事長は林氏の政策パンフレットを見つけると「何があるか分からないから」と持ち帰った。次の総裁は誰になるのか。野党側の関心も高まっている。国民民主党・榛葉賀津也幹事長は「自民党の総裁選挙を見守りながら、ただ総裁選挙をやるからといって行政の停滞は許されない」と述べた。午後2時、政策パッケージ「林プラン」を発表した林芳正官房長官は「岸田政権、石破政権と続いてきた政策の流れを受け継ぎながら、さらに新しいものを付け加えていければ」と述べた。「林プラン」には1%程度の実質賃金上昇の定着や、「ゼロからの再建」と銘打つ党改革案のほか、中選挙区制度の再導入などの政策を盛り込んだ。あさって出馬会見を予定している小泉進次郎農水大臣は岸田前総理や麻生最高顧問ら総理経験者を相次いで訪問。関係者によると、麻生氏は小泉氏に「俺だったらこの歳でこんな火中の栗を拾わねえな」と声をかけたという。小泉氏は野田聖子元総務大臣も面会し、野田氏は支援する考えを伝えた。小泉氏、野田氏ともに「選択的夫婦別姓」に前向きな考えだったが、小泉氏陣営幹部は「今回の政策の目玉は難局を乗り越えるためにまとまろうということだ。党が割れるようなことは言わない」と話している。出馬表明後、視察に飛び回る茂木敏充前幹事長の陣営は午後、選対会議を開催。小林鷹之元経済安保担当大臣は地元・千葉県のスーパーで経営上のコストで一番気になることなどを聞いていた。来週22日の告示を前に独自の動きを加速させる候補者たち。この5人で争う構図が固まった。
