ニュースウオッチ9 (ニュース)
総裁選に茂木前幹事長が立候補表明。経済政策について、茂木氏は2年以内に物価高を上回る賃上げの定着の実現や地方自治体が自由に使える数兆円規模の交付金を創設する考えを示した。一方で参院選の公約に盛り込んだ現金給付は行わない考え。茂木氏はこれまで経済産業相や外相などを歴任。ことし4月に行った取材ではアメリカとの関税交渉に挑む赤沢経済再生相にアドバイスを送ったことを明かしていた。前回の総裁選では決選投票まで進めなかった茂木氏。今回の総裁選でも党員票が鍵になるとみられている。衆参ともに少数与党となる中、焦点となっている野党との連携については「新たな連立の枠組みを追求」「日本維新の会や国民民主党とはしっかり話し合いたい」などとコメントしている。総裁選に向けては去年立候補した議員の動向も注目されている。林官房長官は昨夜は維新の馬場前代表と会談しそれぞれの党内情勢など意見交換。また、ベトナム副首相の表敬訪問を受けた。小泉農相は竜巻で被害受けた静岡県内の生産者らと面会。面会には国民民主党の榛葉幹事長も同席した。高市前経済安保相は立候補に向けみずからに近い議員と調整進める。きょうは高市氏に近い議員が会合を開き、党内情勢など意見交わした。高市氏は20人の推薦人など支援体制固め政策詰めた上で来週にも記者会見開く方向で検討。小林鷹之元経済安保相は去年の総裁選でみずからの推薦人務めた議員らと会合開く。石破首相は今夜みずからに近い議員との会合に出席。アメリカとの関税交渉などについて意見交換したとみられている。総裁選は今月22日告示・来月4日投開票の日程で正式決定した。
一方、野党8党などは憲法規定に基づき国会召集求める要求書を額賀衆院議長に提出。要求書の中で総裁選日程について「政治空白をさらに長期化させる決定」と批判。そのうえで「総裁選期間中でも臨時国会開催し、ガソリン税の暫定税率廃止などを速やかに審議すべき」としている。立憲民主党の野田代表はあすの党役員人事で衆院予算委員長の安住淳氏を幹事長に起用する意向を固めている。