サタデーステーション 未来をここからプロジェクトSDGs
長崎原爆資料館(長崎市)で外国人に話しかける長崎西高校2年・小林真夕さん。核兵器禁止条約の締約国会議に出席するため来週ニューヨークへ。世界へ向け核兵器廃絶を訴えるスピーチを行う予定。長崎と広島に原爆が投下されてから80年。その年だけで約21万人の命が奪われたとされ生き残った人たちも心と体に深い傷を負った。当時の爪痕が残る長崎で、小林さんは高校生平和大使として毎週日曜日に街頭に立ち、核兵器廃絶に向けた署名活動を続けてきた。小林さんは冷たい言葉を受けることもあるが、励ましの言葉をもらうことが多く、核兵器をなくさなければと考える人が少しでも増えればと語る。そんな小林さん、コロナ禍やウクライナ侵攻が活動のキッカケになったという。渡米に向けた準備を行う先月23日、ともに派遣される仲間たちとオンラインでつながり現地の高校生に向けたプレゼンの準備。その後とりかかったのは映像や音声データで残る被爆者の証言を文字に起こす作業。被爆者の平均年齢は85歳を超え、記憶や体験の継承は大きな課題。実際に被爆者はその体験が語れないことを危惧している。日本被団協がノーベル平和賞を受賞、世界的に核兵器廃絶への機運は高まっている。しかし被爆者の考えと日本政府の足並みは揃っていない。