イット! (ニュース)
先月11日、東京などに大きな被害をもたらしたゲリラ雷雨。目黒区ではわずか1時間に134ミリの猛烈な雨が降ったほか、品川区では立会川が氾濫するなど都内各地で浸水被害が相次いだ。目黒区の東急自由が丘駅周辺では大量の雨水が濁流となって手前に流れている。マンホールからも水が溢れ雨水が波立つ道路は川のようになっている。周辺一帯は大規模な浸水被害に見舞われた。帝京平成大学の小森次郎教授は、暗渠という地下にある見えない川に注目。自由が丘駅近くの緑道は元々九品仏川という川が流れており、1970年代に土地の有効活用のためにコンクリートなどで蓋をし現在は下水道として利用している。小森次郎教授は、東京だけでなく地方都市でも国内ではよく見られると指摘する。東京は大きな川以外は暗渠化されている場所が非常に多いという。東京都によると都内の暗渠は18本あり主に下水道として使われているとのこと。暗渠を知るヒントは緑道の石碑。杉並区の緑道には地下に桃園川という暗渠がある。小森次郎教授は、「下にある暗渠に流すことが出来る以上の水が流れるようになると川がないのと同じ状況になってどんどん水かさが増し浸水が起きる、知らない間にリスクのあるところにいるのが危ない、日頃から家の周りや勤め先の周りを歩いて地形を見ておくことが大事だ」と話した。10月に入っても海面水温が例年より高い状況が続いており、雨雲が予想より発達する可能性があるため気象庁は引き続き注意が必要としている。