モーサテ きょうの経済視点
フィリップ証券・北野一は「労働者調整・再訓練通知という先行指標」。最近先行指標として注目している。これは労働者調整再訓練通知法という法律に基づいて企業が工場閉鎖とか大量解雇する場合には労働者に通知しなければいけないということが定められていてその件数。これが7月に底を打って増えてきている。失業保険の申請件数が増えていっても不思議ではない。25年1−3月期というのはこういう面で労働市場の悪化が認められる。シティグループ証券・高島修は「スイス見てますか?」。今月12日の会合でスイス国立銀行SNBは1%から0.5%の利下げを決定。2012年から総裁職にあったジョルダン総裁が9月に退任、シュレーゲル副総裁が10月に総裁に昇格している。今回強い姿勢を示すといった意図があったのではないか。シュレーゲル新総裁はマイナス金利への復帰も可能性として示唆していて市場では相当驚きを持って受け止められた感じがする。スイスのように低金利政策に復帰してくる国が増えてくると円に集中していた調達圧力が分散していくので円安圧力が後退していくと思う。