ワールドビジネスサテライト (ニュース)
日本製鉄によるUSスチールの買収について、解説委員の山川龍雄が解説。買収を実現させる過程で不平等な条件をのんだ経緯があり、マーケットはそれを警戒している。「黄金株」を1株でも持っていれば重要な議案に対して拒否権を持ち、今回は設備投資の削減・延期や拠点・雇用の国外移転にも注文がつけられるという。経営がうまくいっていれば問題にならないが、そうでない場合に足かせになる。アメリカは人件費が高く労働組合も強いため、日本式を導入しようとしても抵抗にあうことが多い。難しい買収を実現させた日本製鉄には、経営再建においても常識を覆していくことを期待。