ワールドビジネスサテライト (ニュース)
FRBが政策金利据え置きを決定したことについて、ピクテ・ジャパンの市川眞一シニア・フェローが解説。関税が不確定要因になっており、アメリカの関税収入は昨年の月間平均より3.4倍と大きく上がっている(米・財務省統計よりピクテ・ジャパン作成)。一見すると税収が上がって良いことのように思われるが、最終的には製品に転嫁されてアメリカ国民の負担になり物価が上がるため、FRBは慎重にならざるを得ない。FOMC参加者の政策金利見通しは、年末には中央値3.9%との予想。しかし徐々に現状維持派が増えており、今の段階で利下げをする考えはFRBにはなさそう。今年は利下げがない可能性もあり、場合によっては来年前半に利上げの話が出てくる可能性もある。