知的探求フロンティア タモリ・山中伸弥の!? 認知症 克服のカギ
APOE e4が人類の繁栄に貢献してきた可能性が最新の研究で明らかになった。ボリビアでは人類の進化と病の関係を探る研究が行われている。狩猟採集を中心とする生活を続けるチマネの人々。ヒラード・キャプラン教授らはチマネの女性の出産に注目した。研究の結果、APOE e4を持つ人は子どもの数が多くなることが判明。APOE e4の人は0.5人多く、APOE e4 e4を持つ人は2人多かった。コレステロールの代謝に影響を与え女性が出産後早く回復できるようにしているという。女性の年齢と認知機能を示したグラフ。e2やe3の人は年齢とともに認知機能スコアが低下していくがe4では大きく低下。しかし45歳より若いときはずば抜けて高かった。e4を持つ人は若い頃は認知機能が優れていたことが分かった。進化の過程から考えた場合e4遺伝子を持つことは、生存に有利だった可能性が高い。