ひるおび! (ニュース)
月別訪日外国人数は2か月連続で単月300万人を超え史上初。1人当たりの旅行支出額は20万9000円で、今年1〜3月で1兆7505億円。これは3か月間での消費額として過去最高とのこと。新型コロナの5類移行でマスクや飲酒などが緩和され、外国人観光客が戻ってきた。これまでの渋谷はハチ公・スクランブル交差点以外の観光スポットが少なかったが、近年は渋谷ヒカリエなどができ再開発が進んでいる。
海外では路上飲みが禁止の国もある。外国人観光客に聞くと「スペインでは路上飲みは警察に見られたら切符を切られる」という。米国人は「ニューヨークで外で飲んで良い所なんて知らない。隠して飲むことはあるよ。紙袋に隠して飲むんだ」と話す。渋谷の路上飲み禁止条例についてカナダ人は「そのままにしておいてくれ。路上飲みを許したままにしてくれ」と話す。スウェーデン人は「渋谷には他に楽しく飲める場所がいっぱいあるし問題無い。街のためには良い判断だと思う。だけど楽しみが減ってしまってさみしい」と話す。
迷惑な路上飲みの問題解決のポイントについて、中井氏は「海外の人から見て、日本の飲食店は覗き込んでもどんな店なのかわかりにくいという指摘がある。例えばオープンスペースを活用した『渋谷横丁』のような施設に誘導することが重要では」と指摘。日本の人気観光地の夜は早いとも言われている。自然のある富士山や高尾山は勿論だが、ディズニーリゾートの周りも10〜11時で店が終わってしまう。鎌倉も夜遅くまでやっている店が少ない。中井氏は「日本は外国人観光客の夜遊びに応えるナイトタイムエコノミーが弱く、夜は渋谷などに集まってしまう」と指摘する。清水氏は「渋谷の路上飲み禁止を受けて新宿など他の繁華街も注目している」などと述べた。
渋谷のハロウィーンが規制されるようになり、その客が新宿に流れたことがあったという。その新宿でも条例を制定する動きが出ている。今月4日に路上での飲酒を禁止する条例案が6月の区議会に提出された。期間はハロウィーン期間の10月31日と11月1日など。場所はJR新宿駅東口の新宿3丁目、「トー横」を含む歌舞伎町1丁目を検討している。しかし罰則は設けないとのこと。渋谷区の東浦幸生課長は「渋谷の『路上飲酒規制』は海外でも報じられている。ニュースを見た訪日観光客の意識が変わることを期待している」と話す。スタジオでは「各地の実情はあるが、今後は路上飲み禁止が大きな流れになっていくのではないか」などの声があがった。