謎解き!伝説のミステリー (平安時代に隠された7つの謎)
6つ目の謎は藤原道長は本当に傲慢だったのか。「この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば」の句は道長が満月を見ながら詠んだとされているが、京都先端科学大学の山本さんは満月ではない日に満月の歌を詠んだ、和歌を読む10年前よく似た表現が紫式部の和歌にある、一条天皇と彰子の間に子どもが生まれたことを祝うために詠んだ「めづらしき 光さしそふ さかづきは もちながらこそ ちよもめぐらめ」という和歌で道長が「つき」の使い方を取り入れた可能性があると指摘した上で「空の月は欠けているが后となった娘たちと客席のみんなとの盃は欠けていない」という父親としての優しさを表した歌とした。道長は娘たちの幸せを心から喜べる家族想いの人物だった!?とした。スタジオの磯田氏は道長は感情政治の達人、誰にいつ何をプレゼントしたか日記に書き留めていたと話した。