- 出演者
- 福澤朗 今田耕司 菅井友香 千秋 河合敦
オープニング映像が流れた。
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- 横山大観
本日のゲストは、歴史作家の河合敦さん。1965年東京・町田市の生まれ。小学5年生のとき、自宅の裏庭で縄文土器の破片を発見し、数千年前にもここに人が暮らしていたと感動し歴史の面白さに目覚めた。中学生になると、「3年B組金八先生」に憧れ歴史の先生になろうと決意。念願叶って都立高校の教諭に就任すると、教団に立つ傍ら、平安末期に建てられた小野路城についての論文を執筆。歴史雑誌に投稿すると、優秀賞を受賞し歴史作家としての第1歩を踏み出した。以来、斬新な切り口の歴史書を次々と発表。歴史番組やクイズ番組にも引っ張りだこで、「これが日本の新常識!」ではMC2人とも共演。「織田信長が豊臣秀吉をなんと呼んでいた?」とクイズを出題。正解は「ハゲネズミ」。信長が秀吉のことを猿と言ってる手紙など一切残っていないという。
河合先生の依頼品は、明治・大正・昭和時代の絵葉書。日露戦争の研究をしていて、日露戦争の兵士の手紙だという。土浦海軍航空隊の絵葉書や、神風号の記念のはがき、極東選手権競技大会の記録絵葉書などがある。鑑定の結果は25万円。八木さんは、この中では軍事郵便で遼東守備軍のものが明治38年で一番古い。軍事郵便のものは1枚3000円程度。土浦海軍航空隊のものは1枚2000円ほど。絵葉書はこの時代大流行したので、残存数が多いという。古い絵葉書は新しい角度から見直してもっと光を当てるべきものだという。
茨城県守谷市でカントリーラインダンスを楽しむ小山雅子さんは20年前アメリカ旅行中に見たことがきっかけで帰国後習い始め6年後には日本代表として世界大会で優勝したという。お宝は義理の父常正さんが大手化粧品メーカー常務として務め恵比寿に家を建てた際社長から新築祝いで頂いた「竹内栖鳳の屏風」を紹介した。東の大観、西の栖鳳と近代日本がの礎を気づいた巨匠竹内栖鳳は京都府に生まれ17歳で日本画家幸野楳嶺に弟子入り、すぐに頭角を現し雪舟をはじめとする巨匠の技術を吸収した。36歳でパリ万博や美術館などをめぐったことが転機になりコローなど写実に影響を受け帰国後に大獅子図を発表、動物園での写生を元にしたが顔大きく立体的に描き、羅馬之図では西洋絵の具のセピア色を用いて悠久の時を表現し新しい日本画に挑戦し続けたが生涯をかけたのは生き物だったという。描く前によく観察、単に形を似せるのではなく動物のもつ獰猛さや愛らしさなど野生の本質を捉えることを目指し生まれたのが重要文化財「班猫」だった。依頼品は屏風には猿が描かれ自宅で猿を飼いよく写生していたというが鑑定やいかに。
竹内栖鳳の屏風を鑑定。本人評価額は150万。鑑定額は300万円だった。竹内栖鳳の新作、本物だという。サルの顔や手足が克明に描かれているのに比べ、毛並みは薄墨で描いている。この表現は江戸時代後半に活躍した森狙仙の技法だということ。右向きの構図であることから恐らくもう1つ屏風があったのではないかとのこと。
田中隆さんのコレクションはガムの包み紙。1000点あるという。全て1960年代初頭に販売されたもので、デザインは当時人気を博した野球選手など。珍品コレクション3位はロッテの「クールミントガム」。パッケージにクジラがいないのが珍しいとのこと。2位はカンロの「頭脳ガム」。字体が違うものが使われている。
1位は鑑定品「森永ディズニーガム」。本人評価額は16000円。鑑定するのは紙もの収集の第一人者、町田忍さん。鑑定額は11000円。森永製菓が昭和35年に発売しているもので、当時ガムのメーカーは100社ほどあったがディズニー系は人気があったという。
福井英司さんのコレクションは昭和レトログッズ。子どもの頃友達の家に遊びに行ったような空間を作るのがコンセプトで作った部屋だという。珍品3位は「てんとう虫型のレコードプレーヤー」。2位はサトちゃんのソフビ人形。
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- サトちゃんファミリーコンピュータ
第1位は鑑定品の「パーマンのソフビ人形」。5年前にフリマアプリで購入したもの。本人評価額は20万円。鑑定額は20万円ぴったりだった。1980年代バンダイ・ポピーのダブルネームのもので、短期間のみ双方の社名が入っていることも貴重。
珍品 Collection BEST3。第3位「ビアフラの1ポンド札」。1967~1970年まで独立国として存在していたビアフラで流通していた紙幣。
珍品 Collection BEST3。第2位「ヤップ島の石貨」。南太平洋にあるヤップ島で使用されていた石貨で、主に冠婚葬祭の贈り物用などに使用されていた。
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- ヤップ島
お金の私設博物館を運営する細川さんが持ち込んだお宝は「江戸時代 天保期の五両判」。本人評価額は購入した時と同じ150万円で、結果は200万円だった。
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- 小渕恵三
珍品 Collection BEST3。第3位「トミカ グロリアバン」。東京ガス荏原営業所の車がモデルで、限定700台の珍品。
珍品 Collection BEST3。第2位「ダイヤペット リンカーンコンチネンタルの霊柩車」。
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- リンカーンコンチネンタルの霊柩車
ミニカーコレクターの仲神さんが持ち込んだお宝は「香港トミカ ギャランGTO」。1971年からわずかな期間のみ香港の工場で作られたもので、箱は限定トミカをコレクター仲間からもらう際に交換したため無いという。本人評価額は3万円。
「香港トミカ ギャランGTO」の鑑定結果は7万円で、箱付きであれば20万円になるという。
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- トミー三菱ギャランGTO(香港製)
神奈川県大磯町に住む依頼人・小泉さん。美術大学で彫刻を学び、10年前に私設美術館を開設。コレクションを展示したり、毎週彫刻教室を開いたりしているという。今回のお宝は、ネットオークションで購入したという澤田政廣の木彫。22万8000円で購入したという。澤田政廣は、19歳でロダンに憧れ、遠縁にあたる彫刻家の山本瑞雲を頼り上京した。5年後、太平洋画会研究所に入所した。30歳のとき、第5回帝展に「銀河の夢」を出品。彫刻にロマンチシズムと愛を持ち込んだ意欲作と絶賛され、特選を受賞した。主題にしたのは、神話の世界や伝承の物語。50歳を過ぎたころ、主題を仏像に求めるようになった。大聖不動明王は、伝統を踏まえつつ、動と静が交差する緊張感の中にゆったりとしたおおらかさのある斬新な作品。1979年に、文化勲章を受賞し、93歳で亡くなった。依頼品は、彩色木彫で、高さは125センチ。日本神話に登場する鹿屋野比売と神の使いとされる鹿が彫られている。台座の後ろには、38歳から61歳ごろの号である「晴廣」の文字がある。澤田政廣記念美術館で、鹿屋野比売のデッサンが見つかった。
依頼品「澤田政廣の木彫」。本人評価額は、120万円。鑑定結果は、400万円だった。澤田政廣の昭和10年代の傑作だという。彫り跡を残し、一見すると雑で荒々しい彫り方が澤田政廣の特徴だという。カヤノヒメだけを彩色して、鹿は、木の色だけで色を感じさせる制作方法をとっている。ひびが入るなど、状態は悪い。
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