財政検証 モデル年金を超えて

2024年8月14日放送 4:05 - 4:14 NHK総合
視点・論点 (視点・論点)

7月3日に公的年金保険の財政検証の結果が発表された。財政検証の理解が難しい理由は「所得代替率」と「モデル年金」にある。2004年の年金改革で日本の公的年金は保険料を固定した元で財政バランスがとれるように給付が自動的に調整されていく仕組みを導入。この時、給付水準に下限を設け法律の中に所得代替率が次の財政検証までに50%を切る場合には制度を見直すとした。所得代替率の定義も法律で決められている。結果を自分の年金に置き直す際には相当の注意が必要だが、財政検証のたびに誤解と混乱が生じていて、年金への将来不安が増すばかりだった。こうした背景があり、モデル年金を超えた試算を別途行う試みが徐々に進められてきた。今後、適応拡大や女性の社会進出がこれまでのトレンドで進む中、女性が厚生年金により多く加入していくことになる。公的年金は保険料を多く払えば年金給付も多くなる仕組みになっており、保険料を払うのは将来の自分のため。今回の財政検証は女性活躍を推進することと、子育て支援を充実させること、安定した年金制度を構築していくのは同じ方向を向いていることを明らかにしてくれた。


キーワード
厚生労働省財政検証

TVでた蔵 関連記事…

「基礎年金」水準低下は   (日曜討論 2024/7/21 9:00

「財政検証」受け止めは (日曜討論 2024/7/21 9:00

年金真相 最新試算を発表 「百年安心」に疑問の… (羽鳥慎一モーニングショー 2024/7/11 8:00

年金真相 最新試算を発表 「百年安心」に疑問の… (羽鳥慎一モーニングショー 2024/7/11 8:00

5年に一度の“年金の健康診断” 将来の年金はどう… (サンデー・ジャポン 2024/7/7 9:54

© 2009-2024 WireAction, Inc. All Rights Reserved.