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きのう行われた自民党の両院議員総会。石破総理は選挙の大敗を陳謝した上で続投に意欲を示したが、出席した議員からは石破総理の辞任や総裁選の前倒しを求める声が相次ぎ、今後、議論を総裁選挙管理委員会で議論されることが決まった。自民党参院議員「日本の尊厳と国益を護る会」・青山繁晴代表は総裁の辞任、石破総理による戦後80年の見解発出に反対する要望書を提出。自民党の議員75人が賛同した。自民党内で火種となっている戦後80年の首相見解。これまでも10年ごとの節目に先の戦争に関する談話が発表されてきたが、社会的な注目を浴びるきっかけとなったのは1993年河野談話。当時の河野洋平官房長官が従軍慰安婦問題について旧日本軍の関与と強制性を認めて謝罪。これ以降、時の総理の談話に込められた歴史認識が特にアジアなどから関心を集めるようになった。戦後50年談話(1995年)には当時の村山総理が談話を発表。それまで侵略行為などと曖昧な表現を使ってきたが、当時の村山総理は植民地支配、侵略を明確に認めた。戦後60年(2005年)、当時の小泉総理も村山談話を踏襲。当時、小泉総理が靖国神社を参拝するたびに中国や韓国で歴史認識問題が再燃、抗議デモが行われた。大きな転換点となったのは戦後70年談話(2015年)。当時の安倍総理は村山談話で示された反省とお詫びを踏まえつつ、侵略の表現については日本を主語としなかった。狙いについて回顧録で「まず村山談話の誤りを正すこと。村山談話は日本だけが植民地支配をしたかのごとく書かれている」と記している。70年談話の舞台裏を稲田朋美議員に聞いた。石破総理による80年見解発出に反対の立場。自民党・佐藤勉議員は発出に賛成。