車いすテニス 上地結衣 絶対王者との激闘 その影に

2024年12月15日放送 22:22 - 22:34 NHK総合
サンデースポーツ (勝負を分けたあの瞬間)

パラリンピックの車いすテニス女子シングルスで金メダルを獲得した上地結衣の知られざる物語。決勝で対戦したのが、ディーデデフロート。ローランギャロスのセンターコートのサイドにいたのはチーム上地の小野誠佳コーチ。そして国枝慎吾も解説席で試合を見つめていた。チームの思いを背負い試合が始まった。いきなり3ゲームを連取する上地にとって理想的な試合展開は車いすテニスの命ともいえるある道具がもたらしていた。目指したのがより素早く動かせる車いす。布製だった座面をより体にフィットする樹脂製に変えることを提案した。パラリンピックを1年後に控え車いすに手を加えるのは異例のこと。それでもデフロートのパワーテニスに対抗するには機動力を上げるしかないと考えた。機動力がある車いすの力を借り上地は先手を取った。しかし、第4ゲームから流れが変わる。デフロートが持ち味のパワーを生かし力強いショットを打ち込むと、前に出ることができなくなっていった。王者の圧倒的なパワーの前に上地は5ゲーム連続で奪われ第1セットを落とした。
パラリンピックの車いすテニス女子シングルスで金メダルを獲得した上地結衣の知られざる物語。第1セットを落としたが、小野コーチは第1セット第8ゲームに見せたドロップショットを評価していた。第2セットも上地選手はドロップショットを打ち続けた。チーム上地がデフロート選手攻略の鍵になると考えてきたのがドロップショットだった。女子選手ではほとんどやらないという難しいショットだが、上地はこの1年毎回欠かさず練習に取り入れてきた。第8ゲーム。ついにドロップショットが決まり、試合の流れを引き寄せた。デフロート選手のパワーテニスを封じポイントを重ね、女子シングルス初の金メダル獲得につなげた。日本女子の車いすテニスの歴史を変えた上地が試合後、語ったのは共に戦った仲間への感謝だった。


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パリパラリンピックディーデ・デフロートローラン・ギャロス

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