Nスタ (ニュース)
横浜市にあるスーパーが頭を悩ませていたのは、あす8月からの値上げ。パスタやソースなどの加工食品から調味料やチョコレート菓子まで。帝国データバンクの調査によると、値上げは642品目に。さらに9月、10月は、アイスや飲料、パックごはんなど2000品目規模の値上げラッシュ。歴史的な円安による物価高。ようやくそのリスクに日銀も向き合った。きょう日銀は、追加の利上げを決定。0%〜0.1%としていた短期金利を0.25%に引き上げる。日銀が利上げをすれば5ポイント以上も開いている米国との金利差が縮まり、超円安が少し和らぐ可能性も。円相場は先ほど、一時1ドル=150円台前半をつける場面も。きのうと比べ5円程度円高が進み、4か月ぶりの円高水準。また、気になるのは家計への影響。銀行に預ける預金の金利が上がる。先ほど三菱UFJ銀行は、普通預金の金利をこれまでの5倍にあたる0.10%に引き上げた。しかしマイナスの影響は避けられない。利上げによって増えるのは住宅ローンの返済額。およそ8割の人が選ぶ変動型の金利。今回の利上げで0.15%程度上がるとみられている。本格的に迎えた金利のある世界。植田総裁は「利上げといっても非常に低い水準での少しの調整。景気に大きなマイナスの影響を与えることはない」と述べた。ただ、長年にわたる超低金利からの変化に慣れるのは簡単ではなさそう。