クローズアップ現代 #5043 “下水道クライシス” いま都市部で何が
番組で可視化した全国下水道マップでは都市部ほど下水道が老朽化していることが分かる。埼玉・八潮市の道路陥没事故が突き付けたのは耐用年数の50年に満たない下水道管にもリスクが潜んでいるということ。八潮市で破損した下水道管は使われ始めてから42年の物だった。この事故を受け、国は全国の自治体に特別重点調査を要請。対象としたのは直径2m以上で設置から30年以上経っている下水道管。都市部での調査で今後対策が必要な下水道管は14.6%にのぼることが分かっている。
専門家はリスクのある下水道管が見過ごされるおそれがあると指摘している。実は3年前、八潮市の事故現場の下水道管調査では鉄筋が露出していないとしてB判定。ただちに対策が必要とはならなかったにである。