小さな旅 (小さな旅)
徳島県北東部の松茂町。無料の船が営業。これに時刻表はなく、乗る人がいればすぐに出港する。その操縦士をしている岩本さんは27歳、街で一番若い漁師。この日は夏が旬のイワガキ漁。小さい頃から釣り好きで、それが高じて海洋技術を学ぶ学校へ。全国各地で漁師の仕事をしたのち、5年前に地元・松茂町に帰ってきたんだそう。営業も自らこなす。
徳島県松茂町にある「徳島阿波おどり空港」。戦時中に海軍航空隊が置かれて以来、町は飛行場とともに歩んできた。空港そばには航空機の部品工場が。複雑な形の部品を作る際には、職人が1000分の1以下の精度で磨き上げていく。もともとは鋳物工場だったが、他の会社が受けない仕事を受けるなどして成長してきた歴史がある。
徳島県松茂町で漁師をしている岩本さん。この春から砂浜の清掃活動を始めた。町の子どもたちも参加させ、共同で行う。ゴミに混ざる貝殻について子どもたちに解説するのは、「知識だけで行動する人と 実際にやったり自分の目で見てきた人がすることには大きな差がある」との思いから。