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昨日行われた韓国の大統領選挙で、共に民主党の李在明氏が当選した。李大統領は前政権を痛烈に批判した上で、国民に向けて「完全に新しい国を作るという切実な願いにこたえる」と強調した。その上で、「選挙で誰を支持していたとしてもすべての国民に仕えるみんなの大統領になる」と述べ、尹前大統領の非常戒厳をきっかけに分断が進んだ韓国社会を結束させると強調した。李大統領は尹大統領の罷免を受け、引き継ぎ期間はなしで今朝から就任し、午後から本格的な執務にあたった。李大統領は1964年12月生まれの60歳。貧しい家庭で育ち、高卒認定試験を受け大学へ。弁護士として活動していた。9人きょうだいの7番目で、家庭の事情で中学進学できず、13歳で工場などで働いていた。工場で味わった暴力や貧困から逃げるため猛勉強。眠さに勝つため机に画鋲を巻いて勉強した。李大統領は2010年に城南市長、2018年京畿道知事、2022年国会議員となった。これまで日本については「侵略国家」、「敵性国家」と表現し、厳しい発言をするなど、対日強硬派として知られていた。韓国のトランプとも呼ばれ、おととし福島第一原発の処理水放出を巡っては、処理水を「核汚染水」と呼び、断食をして抗議。19日目に脱水症状などで搬送された。李氏が大統領に就任したことについて、石破総理は「胸襟を開いて韓国とのつながりを強くする努力をしたい」と述べた。一方、外務省の中堅職員からは「当初はもう終わりだと思ったけど、発言かなり修正している。日韓関係ある程度ちゃんとやっていこうというつもりはあるんだろう。でも彼は世論に迎合的なので安心できない」としている。