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きのう、“大学三大駅伝”の2戦目・全日本大学駅伝が行われた。全日本大学駅伝は、全国25大学と選抜の2チームが8区間・106.8kmで争う。優勝候補は、駒澤大学(全日本4連覇中)・國學院大学(先月の出雲駅伝優勝)・青山学院大学(今年1月の箱根駅伝優勝)の3強。全日本大学駅伝5連覇に挑む駒澤大学か、それとも國學院大学と青山学院大学が“待った”をかけるのか。レースは2区で、出雲駅伝で9人抜きの快走を見せた創価大学・吉田響と青山学院大学・鶴川正也がデッドヒート。4年生同士の争いは両者譲らず、青山学院大学がわずかな差で、トップでたすきリレー。一方、5連覇を目指す駒澤大学は16位と大きく出遅れる。3区からは青山学院大学・折田壮太(1年)がトップをキープ。さらに青山学院大学は4区でも、今年の箱根駅伝の2区で区間賞に輝いた黒田朝日(3年)が区間新記録を樹立する。しかし、トップを1分27秒差で追う3位の國學院大学が猛追。國學院大学は、5区で野中恒亨(2年)が区間賞、さらに6区でも山本歩夢(4年)が区間新記録を樹立し、トップの青山学院大学との差を4秒に縮める。“エース区間”の7区では、青山学院大学・太田蒼生(4年)が突き放すも、國學院大学・平林清澄(4年)も粘りを見せる。トップとの差が4秒のまま8区のアンカー対決となり、残り10km付近で國學院大学・上原琉翔(3年、沖縄出身)が青山学院大学を抜き去り、國學院大学が全日本大学駅伝で初優勝。2位は途中から追い上げた駒澤大学、3位は青山学院大学だった。なお、8位までのシード権争いでは、初出場の立教大学が7位で来年の出場権を獲得した。國學院大学が史上6校目の三冠達成か、それとも他の大学が阻止するのか、箱根駅伝は来年1月2日スタート。