列島ニュース 宮崎局 昼のニュース
南海トラフ巨大地震の想定震源域のうち、これまで空白域とされていた高知~宮崎にかけての沖合で観測網「N-net」の整備が完了した。防災科学技術研究所が高知・室戸岬沖から宮崎県沖の日向灘にかけての海底の36か所に地震計や津波計を整備した上で海底ケーブルでつないで完成させた。一昨日は観測データを受信する串間市の施設が関係者に公開された。研究所によると、今後は観測網周辺で地震が起きた場合、地震の揺れを最大約20秒、津波の発生を最大約20分従来より早く検知できるようになるという。緊急地震速報や津波警報などの発表に活用され、被害軽減に役立てられることが期待されている。