NHKニュース おはよう日本 (ニュース)
高額療養費制度は、ひと月あたりの医療費の自己負担に上限を設けるもので、国は現役世代の保険料負担を軽減するため、ことし8月から上限額を引き上げることになった。具体的には、例えば年収およそ370万円〜770万円の場合、今より8000円余り引き上げて8万8200円程度にするなどとしていて、その後も年収の区分をさらに細かく分けて、段階的に一部の引き上げが行われる。これについて全国がん患者団体連合会などがきのう、厚生労働省で会見した。この中で今月、患者や家族などにアンケート調査を行った結果、およそ3600人から回答があり「治療を諦めなければならない可能性が大きい」など、不安や反対の声が多数寄せられたことを紹介した。連合会では、今後も国に要望を続けていくとしている。