報道ステーション (ニュース)
午後、参院選で当選したお礼のため石破総理を訪ねたという鈴木宗男氏は、総理は一にもニにも国益と国民生活を守る。政治空白を作ってはいけないという強い信念を感じた」と述べた。話は娘の貴子氏らが求めている退陣論にも及んだそうだが、「総理は淡々としていた」という。ただ、石破総理の包囲網は日に日に狭まっている。きのう開かれた石破総理と総理経験者3人の会談。「出処進退の話は一切出ていない」と説明した石破総理だが、出席者から実質的に辞任を促す発言があったことが明らかになった。岸田前総理は「最低限、党の分裂は避けないといけない。みんなの声を聞いたうえで見通しを示すことが必要だ」。より厳しい言葉を放ったのが麻生最高顧問。「石破自民党では選挙に勝てないことが明らかになった。対応を考えなきゃいけない」。それはかつて自身が弓を引いた相手。遡ること16年、当時、石破総理は農水大臣として麻生内閣に身を置きながら、都議選の大敗で一気に火がついた麻生降ろしの先頭に立っていた。要求したのはいまの中堅・若手議員が求めているのと同じ、両院議員総会の開催。結局、当時の執行部が開いたのは両院議員懇談会。総会とは異なり、議決権がないため、不満のガス抜きの場にしかならなかった。直後の衆院選は大敗し、政権交代を引き起こす。当時の石破総理は執行部批判を繰り返した。石破総理は総会を求める動きに先手を打つかのように、懇談会の開催案内を議員に通知している。先ほど、石破総理が取材に応じた。進退については「引き続き全力を尽くして参りたい」と述べた。