家、ついて行ってイイですか? 終わり始まり!人生、動き出した人SP
町田天満宮がらくた骨董市は毎月1日に開催される町田天満宮境内での骨董市。出会ったのは濱田耕良さん(72歳)。購入した本の代金を支払うかわりに濱田さんの車に乗せてもらって家までついて行った。出身は愛媛県。東京オリンピックの年に上京。友人に紹介されたキャバレーでボーイとして働いた後、鳶職人になった。平成3年くらいまで職人をやった後、陶芸家になったという。家にあった自慢の車「ザ・ビートル」を動かしてみせてくれた。エンジンは後部にあり、車内のラジオは当時のままだった。自宅は竹林の中にあった。築32年の持ち家。家に入ると「登り窯」があった。複数の窯に熱が伝わっていく事で陶磁器を同時にたくさん焼く事ができる。1つ280円の耐火レンガを約4000本積み上げて自ら作ったという。陶芸の師匠は北大路魯山人の弟子で濱田さんは孫弟子にあたる。北大路魯山人は陶芸家・美食家、「織部焼」の人間国宝を辞退。「美味しんぼ」海原雄山のモデルとして有名。師匠が引退する時に魯山人も使った道具一式を譲り受けたという。冷蔵庫の中には四国出身者らしくうどんが入っていた。客間には囲炉裏があった。寝室にも畳の下に炉があり、お茶会を催すという。「茶楽」と書いた自作の掛け軸があった。自宅は自ら建てたという。外には魯山人が作った織部焼の小便器や金魚鉢があった。もしもに備えて雨水を貯めている。窯で使う薪が積んであった。愛媛出身の濱田さんはポンジュースを飲ませてくれた。十朱幸代と2ショットの写真があった。一緒にCMに出ていたという。そのCMを映像で紹介した。妻は焼肉ホルモン店を経営。娘・孫もいる。離れはギャラリーになっていて作品を展示している。取材ディレクターは濱田さんが焼いた容器でお茶をごちそうになった。