モーサテ (マーケット情報)
ホリコ・キャピタル・マネジメントの堀古英司さんの解説。堀古さんは「アメリカでは、一部で経済成長率がマイナスに陥るとの予測が出ている。今月に入って、GDPナウがこの1−3月期2%を超えるマイナス成長を示すようになったことで、リセッション懸念が出てきました。しかし、ここには2つの特殊要因があります。第一にイーロン・マスク氏率いる政府効率化省が政府機関の閉鎖を立て続けに発表し、その影響は政府職員のみならず関連業者やその従業員に及んでいて、消費者心理全体に与える影響を無視できない規模になっています。第2に、トランプ政権による関税強化を前に、アメリカの輸入業者が輸入を前倒しで進めていることです。ただ、これら2つは明らかに短期間の特殊要因だと思われます。財政赤字も貿易赤字も放っておくと、いずれ大きな問題に発展します。政府の効率化や貿易赤字の解消に向けた動きは、将来アメリカ経済を良くするための一時的な痛みといえます。ベッセント財務長官は先週これをデトックスピリオド、解毒期間と表現しました。長期の投資家にとってはリスクとリターンのバランスが取れた非常に健全な状態になっていると思います」などと話した。