ワールドビジネスサテライト (ニュース)
日本が加盟するTPP(環太平洋経済連携協定)に来月15日から英国が正式に加入する。日本と英国のビジネスチャンスに期待が広がると同時に米国への対応に向け連携が強化される。英国によるTPP加盟で精米1キロ当たりおよそ20円かかっていた関税が撤廃される。イギリス・ロンドンでは18日、全米輸主催の日本産の米の販売促進会が行われ、スーパーの関係者など約50人が参加して料理などのレクチャーを受けた。日本からは米粉メーカーなど7社が参加した。
TPPは当初、米国を含む12か国で交渉が始まったが2017年、当時のトランプ大統領が離脱を表明し11か国が加盟している。英国は2020年にEU(ヨーロッパ連合)から離脱したため経済への影響を補うため、アジアや太平洋に連携を広げようと2021年にTPPへ加盟申請していた。英国と日本は、すでにEPA(経済連携協定)を結んでいる。英国のTPP正式加盟によって両国の経済連携がさらに強化される。米国では再びトランプ政権となることが決まり、その保護主義的な政策への対応に世界各国が検討を始めている。