14年ぶりの政権交代 イギリスの向かう道は

2024年7月8日放送 14:50 - 14:59 NHK総合
時論公論 (時論公論)

イギリス総選挙は労働党が大勝を収め、14年ぶりに政権が交代する結果となった。労働党は412議席、保守党は121議席、自由民主党は71議席、リフォームUKは4議席を獲得した。保守党はトラス元首相や閣僚らが相次いで落選した。リフォームUKは保守党の票を切り崩し、労働党の勝利を後押しした。国民の間で対立を招いたEU離脱は保守党が引き金を引いたもので、党内では対立が深まり離脱を果たすまで議会は混乱した。貿易や金融、投資、人手不足など様々な影響が出た。ジョンソン元首相は新型コロナの最中国民には規制を求めながら自身はパーティーに参加し、政治への信頼を失墜させた。トラス元首相は裏付けのない大規模減税を表明し、金融市場の混乱を招いた。スナク前首相は強硬な不法移民対策を打ち出し、国際社会から批判を浴びた。労働党のスターマー党首は堅実な手腕で党を立て直し、指示を拡大した。リフォームUKは保守党に失望した人たちの票の受け皿となった。選挙戦では移民に対する政策強化を訴えた。スターマー氏は元検察局のトップで、労働者階級出身。庶民の痛みがわかる実直な人柄をアピールした。スターマー氏が取り組むべき課題は公共サービスの立て直しとEUと関係を再構築すること。労働党は離脱を選んだ民意を尊重しEUの再加盟はないとしつつ、貿易・安全保障などの連携を呼びかけている。選挙戦でスターマー氏は労働党の勝利はポピュリズムや権威主義の勢いが食い止められたことを示すものと話した。得票率で3位になったリフォームUKのファラージュ党首は「大きなムーブメントを呼び起こす」と政治を揺さぶる決意を隠していない。


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