プロ100人が感動した“花火ランキング” 47都道府県 プロ100人が感動した花火ランキング2024
47都道府県 プロ100人が感動した花火ランキング2024 5位は、山形県 赤川花火大会。90分間で打ち上がる花火は約12000発。また全国でも数少ない花火の競技会でもあり、全国から選りすぐりの花火師たちが集まる。そんな大会に今回始めて参加するのが響屋大曲煙火のフィヨルド・サントスさん。花火師になるため2023年12月に来日。言葉の壁から、外国人を積極的に受け入れる花火会社は少ないという。それでもサントスさんが受け入れられたのは日本で花火師になりたいという熱い思い。花火の演出は、観客にどう花火を見せたいかを考え、花火の種類や打ち上げのタイミングなどを決める。憧れの花火大会に挑む フィリピン人花火師物語。
入社からまだ半年。先輩の千葉周吾さんから花火作りを学んでいるがなかなかうまくできない。12時 昼休み。自分で作ったお弁当はトルティーヤ。まだまだ新米でみんなから可愛がられている。響屋大曲煙火の社長・齋藤健太郎さんは、彼はシミュレーションの世界大会で、1位を取ったことがあると話す。2016年に世界Web花火大会で優勝しているという。パソコン上で音楽と花火を組み合わせて作っている。今回の大抜擢について、花火師歴15年の今野祥さんは「また違う感覚があるのでそれはそれでまた面白い」などと話した。デザイン花火は、作品のテーマと音楽と花火の融合がポイント。この日はサントスさんが作ったプログラムを社長と先輩花火師にチェックして貰う。社長の齋藤健太郎さんは、全国トップクラスの実力で、7月にはモントリオール 国際花火競技大会2024で銅賞に選ばれた。果たして結果は?実は今回が3度目のチェック。社長は終わりがもの足りない、オレンジの千輪でオレンジ一色にしちゃうとか、などと提案していた。テーマは夜明けに決定。その日の夜、サントスさんの家にお邪魔させてもらうことに。一人暮らしにしては広い1LDK。フィリピンの煮込み料理のアドボを作るという。日本に来てから毎週欠かさないのがお母さんとの電話。
赤川花火大会まであと60日。この日はシミュレーションで作った花火を試し打ち。齋藤健太郎さんは、実際の花火で演出するとなると彼の力だけでは作れませんから工場の職人たちみんなで彼の思いと作り上げたい玉を丁寧につくってお客さんに喜んでもらえればと思っていると語った。打ち上がる花火は約300発。筒の中に入れて仕込む。赤川花火大会まであと1日。山形県鶴岡市に向け出発。
赤川花火大会当日。朝から花火の設置を開始。主催者との入念な打ち合わせ。そして点火装置の確認。あとは本番を待つだけ。山形県鶴岡市で行われる赤川花火大会。まずはオープンニング花火。そして同じ日に打ち上げられるのが協議花火。デザイン花火には今年6社がエントリー。いよいよサントスさんの出番。果たして観客の心をつかむことが出来るのか。