- 出演者
- 所ジョージ 林修 二宮和也 室井滋
オープニング映像。
二宮和也は今のところ見ているだけで十分だと思っていると話した。室井滋は人生で大きなしくじりや戸惑いがあったら、あのようなところを訪ねて色々教えてほしいと話した。
今回のポツンと一軒家は山形県の山の中にある。情報は丸い建物、綺麗に区画分けされた田んぼ。実は今回、最初に目指したのは別のポツンと一軒家だった。捜索隊はその家を捜すため、最寄りの集落に向かった。住人に話を聞くと、見つけたポツンと一軒家は麓の集落の農家約10軒が所有する田んぼの農機具小屋の一つだという。そこで、ポツンと一軒家があるかを聞いたところ、小平という集落に今も人が住む家が一軒だけ残っているという情報をゲット。現在地から約4km先に隣の集落があるという。話を聞いた夫婦は湧き水を汲みに行こうとしていたといい、それについて行くことになった。葉山という山から流れてくる水で消毒がされていないため、美味しいという。
捜索隊は4km先にある集落に向かった。住人に話を聞くと、誰も住んでいないという。確認したところ、小平という集落には誰も住んでいなかった。集落へ通じる道も土砂崩れで封鎖され、今は通れなくなっている。再び、ポツンと一軒家があるかを聞いたところ、廃校になった小学校に陶芸家が住み込みでいるという情報をゲット。さらに奥さんがカフェを営んでいるという。今回のポツンと一軒家は集落の外れにある廃校になった円形校舎。話をしてくれた森弘樹さんは蕎麦店を経営。継ぐために4年前、東京から帰って来た。現在は蕎麦職人、東京では音楽をやっていたという。
捜索隊は教えてもらった通りに道を進み、円形校舎を発見した。
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捜索隊は円形校舎を発見。住人で陶芸家の高橋廣道さんが登場、浴槽を作陶中だという。来てから15年が経つといい、1階には陶器工房、浴室があり、2階には奥さんのカフェ、寝室がある。廣道さんは元々、滋賀県の信楽焼の産地でお風呂を造る職人になった。実家は仙台で、長男のため、近場で独立できたらと思っていた時にこの廃校を見つけたという。さらに粘土が出るため、廣道さんにぴったりの建物だった。この建物は町から借りているといい、廣道さんが借りていなかったら、次の年に解体予定となっていた。賃料は年間で1万3000円。ただ、管理は自分で行うという。校庭だった場所は15年前と同じで変わっていない。校門には「次年子小学校」と書かれていた。“次年子”の意味について、廣道さんは雪が多く、冬に生まれた子どもの出生届が役場に出せず、次の年の子になるからだと話した。円形校舎は昭和38年に建設されたもので、建設費を抑制するために円形になったという。廊下がない分、柱が少なくて済む。建設費が安く済むという理由で、かつて全国各地に建てられたという。建設当時、100人以上の児童が通っていたが、過疎化とともに児童数が減少。平成17年に廃校となった。
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20年前に廃校となった次年子小学校。廣道さんは15年前からここを借りて住むようになり、陶器の浴槽を造っている。愛犬の名前は玄米(8歳・オス)、犬種はゴールデンレトリバー。階段はスロープにし、フォークリフトが出られるようにした。中央ホールは工房となっており、1階は元々、職員室・理科室・図工室だった。製作中の浴槽を見せてもらった。小さい陶器と同じように造るという。まずは粘土で底を作り、紐状の粘土を積み上げていく。受注生産だといい、見せてくれたものは温泉旅館用だという。足湯用の浴槽は草津温泉用。来週、納品する浴槽は天童温泉用。価格は40万円以上、檜風呂と同額だという。窯はガス窯。職員室だった場所に窯がある。校長室は自力で改装し、浴室もある。キッチンの陶器製シンクは自分で造ったという。水は「こわ清水」という清水のものを使用しており、水受けも廣道さんが造った。浴槽は陶器風呂、遠赤外線の効果で柔らかいお湯になるという。浴槽用の粘土は信楽焼で使う大物粘土。地元産の粘土で作れるのは器などの食器類。地元産の粘土でも浴槽は造れるが失敗率が高いという。陶芸教室もあり、地元の小学生などの学年行事の時に教えている。教室には子どもたちからのありがとうカードが飾られていた。日帰り温泉施設には廣道さんが造った「猫バス」というお風呂がある。大人3人が入れるほど大きい。他にも「カエルバス」や愛犬・玄米をモチーフにした「玄米バス」も造ったことがある。廣道さんは製陶会社に勤務していた。焼き物は分業制になっているが、全ての業務に関わりたかったといい、独立することにしたという。用務室はトイレになっている。便器は市販のもの。
続いては2階、ギャラリーとカフェがある。ギャラリーには廣道さんが作った器や手伝いに来ている大学生の作品が飾られている。カフェには薪ストーブがあり、壁を解体して2部屋を連結させている。客席は20席、1日40人が来客することもあるという。山形、仙台、秋田、東京からお客さんが来るといい、大半が女性客。野菜料理がメインで、旬の野菜を使った13品の料理を提供するという。この日、妻・恵美子さんは仕入れに行っているため不在。野菜はスーパーでは買わず、地元の人が作った野菜しか使わない。料理は奥さんが担当、廣道さんは注文を聞いたり、料理を運ぶ係だという。コンピュータ室は寝室になっており、昨年、エアコンを設置した。ベッドの下は浴槽をのせて運送会社に運んでもらう時に使う木のパレットが敷いてある。さらに白いパネルにプロジェクターで映像を映し、映画を見ることもできる。
3階は体育館、イベント時に使用している。知人に映画館の関係者がいるため、その人が機材を持って来て、上映会を行うという。また、プロのダンサーがダンスを披露するために使ったり、校庭では体験イベントを行うこともある。冬になると、屋根に4mもの雪がのることがある。その時は窓から出てはしごで屋根に登り、業者さんに雪下ろしをしてもらうという。
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「TVer」の告知。
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廃校の円形校舎に住む高橋さん夫婦。妻・恵美子さんが営むカフェの営業日に再び訪問した。恵美子さんは野菜の食べ方について、煮物じゃない食べ方もあることを伝えたいと思ってやっていると話した。元々は東京でお店をやっていたという。廣道さんと恵美子さんは山形県で出会った。恵美子さんは昔は野菜が大嫌いだった。父親が定年退職してから野菜を作るようになり、それで野菜の美味しさに気づき、お店をやることを決めた。カフェでは野菜料理13品を廣道さんが作った器に盛り付けて提供。野菜料理13品に玄米ご飯と汁物が付いた「やさいのさら」は1650円。カフェの営業は11時45分~15時(予約制)、土・日・月曜日に営業。この日は13組23人が来店。
廣道さんは今後について、廃校になって人がいなくなったところに、また人を呼べる場所にしたいと話した。恵美子さんは田舎でも自分の工夫次第で生活できるということを提案していきたいと話した。VTR後、林修は少子化で廃校は増えている。企業が投資をして道の駅にしたりすることはあるが、個人でやることは中々ないと話した。
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