7イニング制 本格議論へ

2024年8月2日放送 21:22 - 21:29 NHK総合
ニュースウオッチ9 (ニュース)

連日、危険な暑さが続いているが先月の全国の平均気温は7月として過去126年間で最も高くなった。さらに気象庁は気温の高い状態が今後1か月程度続くおそれがあるとしている。この暑さから選手を守るため高校野球のルールが大きく変わるかもしれない。高野連はこれまでの9イニング制から7イニング制への変更を検討する議論を本格的に始めることになった。冷たいかき氷がふるまわれたのは厳しい暑さの中、多くの作業員が働く愛知・名古屋市の建設現場。現場で働く人なら無料で何度も食べることができる。熱中症の疑いによる搬送者も相次いでいる。東京都内では0歳〜91歳までの合わせて23人が救急搬送された。兵庫・香美町では90歳の女性が倒れているのが見つかり病院で死亡が確認された。警察によると熱中症と見られる。先月の全国の平均気温は平年と比べて2.16度高くなり、気象庁が1898年に統計を取り始めてから最も暑い7月になった。
この暑さの中、今月7日に開幕する夏の全国高校野球。開場から100周年を迎えた甲子園球場で今日から代表校の練習が始まった。高校野球のルールについて高野連は猛暑などから選手の安全を守る対策として、これまでの9イニング制から7イニング制への変更を検討する議論を本格的に始めることを決めた。日本高校野球連盟・井本亘事務局長は「日本の高校野球は大きな転換点、岐路に立っているのではないか」と述べた。高校野球では、かつて延長のイニングに制限はなかった。1933年には大会史上最も長い、延長25回まで続いた試合も。その後、1人のピッチャーが多くの球数を投げることなどが議論を呼び、延長は1958年から18回まで、2000年からは15回までになった。さまざまな暑さ対策も取られ、今年は試合を午前と夕方に分けて行う2部制を一部の日程で初めて導入する。
今回の7イニング制。すでに米国や韓国などの海外では高校生の年代の試合で実施されている。高野連はワーキンググループで意見を交わし、12月の理事会に報告することにしている。7イニング制が導入されることになれば試合時間が短縮され暑さ対策になる一方、試合の戦い方や選手の出場機会にも影響が出ると見られる。
これまで試合終盤で数々のドラマを生み出してきた高校野球。今回、そのルールが変わるかもしれない。街で受け止めを聞いた。
7イニング制の検討について大阪桐蔭高校・西谷浩一監督は「いろんな角度から話をすることはいいと思う。野球は9回だと思っている。8,9回はすごく大事」、報徳学園・大角健二監督は「度の競技も社会の流れも進化していくことは必要」と語った。
スポーツの現場に詳しい大阪公立大学・岡崎和伸教授は「暑熱対策としては有効。7回になったからといって熱中症の危険性が減るわけではない」と語った。


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