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スペインとノルウェーの首相が中国を訪問している。EU=ヨーロッパ連合による中国製EV=電気自動車に対する関税上乗せ案の問題がスペイン産の豚肉関税への適応にもつながる微妙な時期にスペインのサンチェス首相が中国を訪問している。中国・北京で李強首相に迎え入れられたスペインのサンチェス首相。中国政府がEUを保護主義だと批判している。自身も中国への圧力にさらされると理解した中での訪中となった。EUは中国製EVに対して最大で約36%関税上乗せ案を公表し、10月末までに決定する。スペインは関税上乗せ案に賛成している。7月ヨーロッパ委員会が各国の意見調査のため投票を行ったところ、4か国が反対し、フィンランド、ドイツ、スウェーデンは棄権した。中国政府はEVへの関税を上乗せするなら報復としてEU産の豚肉の関税ををカットしており中国が輸入する豚肉の約20%はスペイン産でその額は12億ユーロに上り、スペイン経済には打撃。
1年半ぶりに中国を来訪したサンチェス首相は習近平国家主席との会談では両国が合意できる分野での話し合いを望んでいるかも知れないと、在中国スペイン商工会議所の代表は「スペイン・サンチェス首相は習近平国家主席との会談で両国での合意できる分野での話を望んでいるだろう。スペインは地球環境問題の解決策となるような技術の誘致を目指している。スペインはこの分野において中国との連携を取ってきたEUの先駆けでありエネルギーは2国間関係をつなぐ重要な位置を占めている。」などと話す。ノルウェーのストーレ首相も3日間における中国を訪問している。再生可能エネルギーや気候変動などが中心的な議題とみられ中国は相互信頼の強化と環境への配慮のある社会への移行が両国の目標であるとしている。ノルウェーは中国で建造中の二酸化炭素輸送船55隻についても協議したい模様。