NHKニュース おはよう日本 (ニュース)
NATOの外相会合は3日と4日の2日間の日程で、ベルギーのブリュッセルで開催された。会合に出席した、ウクライナのシビア外相は「停戦が実現しないのはロシアの責任だ」としてNATO加盟国がロシアへの圧力をいっそう強めるよう訴えた。加盟国による軍事支援継続や、停戦後の安全の保証をめぐっても議論したい考えを示した。今回の会合では、アメリカのトランプ政権がNATO加盟国に対し、GDPに占める国防費の割合を5%まで引き上げるべきだと主張していることをめぐっても協議が行われていて、各国の対応が焦点となる。会合には日本などのパートナー国も参加し、岩屋外相は「ヨーロッパ・大西洋とインド太平洋の安全保障は不可分」だとした上で、強固なNATOの存在が日本やインド太平洋地域にとっても有益だと強調した。中国を念頭に、インド太平洋地域でも力による一方的な現状変更の試みが継続・強化されていると指摘すると共に、北朝鮮がサイバー攻撃などで得た資金をもとに核・ミサイル開発を進めていると説明した。NATOによるインド太平洋地域への関与をさらに強化するよう求めた。