- 出演者
- 鈴木奈穂子 博多華丸(博多華丸・大吉) 白鳥久美子(たんぽぽ) にしおかすみこ
オープニングの挨拶の後、朝ドラ受けをした。大吉はきょうとあすお休み。ゲストはにしおかすみこさん、白鳥久美子さん。
認知症リスクのチェックリストを公開。12項目のうち1つでも思い当たると要注意。SCDに該当する可能性がある。SCDは認知症の前の前の段階。主観的認知機能低下と呼ばれ、もの忘れに自分だけが気づいている状態。40代半ば~50歳ごろが一番気をつけなくちゃいけない年齢。40~50代からアミロイドβをためず脳を鍛えるのが重要。
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認知症リスク チェックリストについて、白鳥さんは人の名前が思い出せないと話し、にしおかさんは特に同じ物を買ってしまうことが多いと話した。華丸は、そもそも10年前のことが思い出せないから比較対象がわからないと話した。
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認知症予防に力を入れているクリニックを受診したハナエさんを取材。ハナエさんは50代になって物忘れの頻度が増えたという。そんなハナエさんが受けたのが認知機能検査。物忘れには、すぐに治療が必要な2つの病気が潜んでいる可能性がある。1つは頭の病気、1つは体の病気。ハナエさんは主観的認知機能低下 SCDの範囲に入る。
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認知症の前の前の段階であるSCDで医師にかかることができれば、超早期に発見でき、その後適切な対応を取ることもできる。MCIの段階で対策を取れば、16~41%の人が1年で健常に戻れる。
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SCDと診断されたハナエさんが指摘されたのは、睡眠だった。認知症予防のポイントは、適切な睡眠時間。寝ているとき、アミロイドβは起きているときの2倍のスピードで脳内から排出される。そのため、睡眠時間が6時間未満だと認知症リスクが約2倍。一方、8時間以上寝ると睡眠の質が低下し、認知症リスクが約2倍。2つ目のポイントは、予備脳を鍛える。予備脳は、損傷を受けていない部位が機能を補う能力。頭をフル回転させながら体を動かす体操が効果的。
認知症予防に行う体操で大事なのは、ながら運動。スタジオで出演者らがグーパー体操、コグニステップを実践した。
予備脳を鍛える方法の1つが対戦ゲーム。麻雀など決まった答えがなく相手の出方を予測して動くことが前頭葉を刺激する。次にオススメなのはカラオケ。昔の思い出の曲を歌うと認知症予防に効果的。
カラオケで昔の思い出の曲を歌うことは、気持ちだけでなく意欲にも影響を与える。ただし、基本は楽しんでやれればその人に合ったもの何でも良い。
物忘れクイズを出題。Q.認知症のリスクがより高まる飲み方はどっち?(正解:B.毎日ちびちび飲む)。Q.最近認知症予防の効果がわかったのはどれ?(正解:C.帯状疱疹のワクチンを打つ)。Q.最新研究で認知症予防に効果的とわかった菌は?(正解:B.ビフィズス菌)。
物忘れに悩む50代の藤本克裕さんは病院を受診し、MCIと診断され、去年新薬レカネマブの治療を開始した。レカネマブは細胞が死ぬ前にアミロイドβを取除き、神経細胞が減るのを防ぐ。レカネマブを使えるのはMCIとSCDの人に限られる。藤本さんは、薬のおかげで不安感が払拭されたと話す。
レカネマブの臨床試験の結果、2週間に1度、1年半にわたってレカネマブを投与された人は、脳内にたまっていたアミロイドβの量が87%減少した。悪化を27%抑制。これは症状の信仰を約7.5か月遅らせる効果に相当する。費用は3割負担で月10万円ほど。副作用として、ごくわずかだが脳出血を起こした例が報告されている。
今年5月、FDAが血液バイオマーカーを承認した。日本でも実用化が近いと言われる。アルツハイマー病の早期発見につながるのではないかと期待されている。
にしおかさんは血液バイオマーカーについて、健康診断に組み込まれるといい気がすると話した。アルツハイマー型認知症の中等度・重度の人に向けた治療薬として、去年ブレクスピプラゾールが国内で初めて承認された。興奮・イライラ・たたく・落ち着きの無さ・同じ行為をくり返すといった症状をおさえる。また、アメリカのマサチューセッツ工科大学の研究をもとに作られた音が認知症予防に効果があると分かった。新井さんは、計画を立てて自分の好きなことをプランニングする、また思い出すと脳を活性化できると話す。来週のクローズアップ現代では認知症の方の社会参加について特集する。