- 出演者
- 石原さとみ 磯山さやか コカドケンタロウ(ロッチ)
きょうのテーマはすい臓がん。日本人の死因トップのがん。中でもすい臓がんは急増中、今では胃がんを抜いて第3位。原因は早期発見が極めて難しいことにある。とある男性も気がつかないうちにすい臓がんになったが、超早期のステージ0で発見。これには見つけた医者自身もびっくり。実は今、医者も驚くある秘策で全国に早期発見が続出。
オープニング映像。
今、日本各地ですい臓がん早期診断プロジェクトが行われている。全国30か所以上の地域ですい臓がんを早く見つけて治療につなげる対策が成果をあげている。すい臓は血糖値を下げるインスリンや消化液を分泌する役割がある。しかし、体の奥にあるため、レントゲンでは写りにくく、がんの早期発見が難しいとされる。そのため、特別な検査が必要。まずはCT、全身を輪切りで精密に撮影して見ることができる。すい臓がんは1cmを超えただけで生存率が下がってしまう。さらに小さながんを見つける検査が超音波内視鏡。胃に内視鏡を入れ、すい臓の近くに来たところで超音波を照射。すい臓の姿を捉えることができる。4mmのがんを見つけることができた。もっと早期に発見するための最新検査では塊になる前のがんを見つけることができるという。その名も細胞診。まず、すい臓まで細い管を通し、分泌液を採取。その中の細胞1つ1つを観察し、がん化した細胞を見つける。こうした最新検査を重ねることで初めてすい臓がんの早期発見が実現する。
早期発見率を劇的に上げる検査がある。がんになる前に分かるという。飲食店を営む今山広治さん。2年前、大腸と胃の検査を受けるつもりで妻・貴子さんと町の内科を訪れた。その際、ちょっとしたお腹の不調も伝えると、医師にある検査を勧められた。その検査でステージ0、超早期のすい臓がんが見つかった。今山広治さんはすぐに手術を受けてがんを切除し、命を救われた。この検査で見ているのはがんになる前のサイン。その後の変化を見続けることで、がんになっても早期で治療することが可能。その検査がエコー検査。実際にコカドケンタロウが体験、異常はなかった。田中幸子医師がすい臓がんになる前のサインを見つけた人。どんなすい臓の人にすい臓がんが出るか疑問に思っていたという。まず、過去のエコー画像3万枚以上を検証。その中からすい臓に小さな異変がある約1000人をピックアップ。その人たちを呼び、エコーなどで再検査し、がんの有無を確認。これを繰り返すこと7年、その間に12人がすい臓がんを発症。共通するある特徴を見つけた。それがすい管の太さとのう胞の状況。2つのサインがあっても、がんになる確率は年1~2%との研究もある。
続いては最新のすい臓がん危険度チェックリスト。どんな人がすい臓がんになりやすいかが分かってきた。そのリスクを意外な人たちが知ることで成果をあげているのが広島・尾道市。早期すい臓がんの発見率が全国の7倍以上。今では広島県全域で早期発見が相次いでいるという。加藤雅史さんはすい臓がんの超早期で救われた一人。きっかけは3年前、ちょっとした体の不調を感じたことだった。よくある食欲不振だと思い、受診したのは近所のかかりつけ医。そこですい臓の検査を勧められた。その結果、ステージ0の超早期のすい臓がんが見つかった。近年、研究が進み、すい臓がんになりやすい危険因子が次々に分かってきている。尾道市では近隣のすい臓を専門としない医師も集め、すい臓がんの勉強会を実施。すい臓がんのリスクが高い患者が来た場合、専門の病院にすぐ紹介するよう呼びかけている。このシステムをつくったのがスタジオに出演している花田敬士医師。通称:尾道方式と呼ばれ、全国に広がりを見せている。和田恵子さん(仮名)がかかりつけ医に指摘されたのは血糖値の異常。専門医への紹介で早期のすい臓がんが見つかった。続いては愛知の取り組みを紹介。町のクリニックを訪ねると、すい臓がん早期発見の啓発ポスターが。すい臓がんのリスクがセルフチェックできるようになっていた。市の保健センターや薬局にもあった。4年前から570か所以上の施設に配布して成果をあげている。仕掛け人が井上匡央医師。チラシ作戦で早期発見率が3倍にも増えた。続いては北海道・帯広市。すい臓がんのリスク診断アプリを取り入れたという。QRコードを読み込むと、リスク診断ができる。帯広市内外の医療施設約120か所に配られている。長野県の篠ノ井総合病院・児玉亮医師は診療の合間にチラシを自作。しかし、このチラシを見て受診した人はゼロ。チラシに関して悩んでいる医師はほかにも。そこで番組がお手伝い。作成メンバーは愛知の井上匡央医師と長野の児玉亮医師、トリセツショー・ファンの伊藤恵さんと日和亜衣さん、トリセツショー・デザイン担当の佐々木拓馬さん。検討を重ね、新チェックリストが完成。点数が3点以上なら受診をオススメする。糖尿病の人はすい臓がんのリスクは一定の割合で上がるという。受診の際は消化器内科が良いという。
尾崎元子さんは一時、余命3か月と宣告されたが、最新治療によって一命を取り留めた。体の異変に気づいたのは4年前、胃もたれが眠れないほどの痛みに変わり、病院で精密検査を受けたところ、すい臓がんのステージ3と診断され、手術はできない状態だった。延命治療を拒み、諦めていたが、転機が訪れる。遺産相続の手続きのため、疎遠になっていた娘と10年ぶりに再会。私たちのために生きてと言われ、セカンドオピニオンを決断。尾崎元子さんが訪ねたのは里井壯平医師。そこでコンバージョン手術という治療法の選択肢があることを伝えられた。抗がん剤や放射線治療などでがんを小さくしてから手術を行う治療法。手術ができる状態まで改善する患者はまだ一部だが、近年注目されている。尾崎元子さんは手術の可能性にかけ、抗がん剤治療を始めると、半年でがんが小さくなり、手術ができる状態になった。コンバージョン手術が成功し、日常を取り戻し始めた。体力づくりのために始めた趣味がカート。里井壯平医師は夢は5年生存率をほかのがん種と同様50%以上にすることだと話した。すい臓の病気についての情報は「きょうの健康」でも伝える。また、「NHK ONE」の医療・健康ページもオススメ。
新チラシプロジェクトに参加した井上匡央医師は街頭に立ち、できたてのチェックリストを配る。長野でも児玉亮医師が街頭に立ち、チェックリストを配った。
「あしたが変わるトリセツショー」の番組宣伝。
