- 出演者
- 天野ひろゆき 塚原愛 三國清三 トラウデン直美
今週は前回に引き続き放送500回記念スペシャル。今回のテーマは「食の未来をどう守る?」。
新潟県の山古志地域で栽培される「かぐら南ばん」。2016年に取材した際、生産者の畔上孝さんは80歳。8年経った今、畔上さんは今年を最後の栽培だと決めたという。畔上さんは「続ける気持ちはあるんだけれど体力がもう尽きた」などと話した。この日は100本の苗を畔上さんが手作業で1人で植え付けた。植えた苗の横に棒を立てる作業と合わせ、この日は3時間の作業だった。収穫は7~10月だという。
トラウデンさんは「土地ごとに様々な野菜があって、それを食べることができるのは生産し続けている人がいるからなんだなと思った」などと話した。またアンケートによると各生産者とも厳しい状況に置かれているといい、スタジオでは「日本産の食材を買うと自給率も上がる」といった話などがあがった。
千葉・香取市のさつまいも農家である石田湧大さんは、今年3月にさつまいも専門のカフェをオープン。石田さんは「千葉のさつまいもを発信する場所が地元になかったので、さつまいもをいろんなアイデアで楽しめる場所を作った」などと話した。カフェでは規格外のさつまいもを利用し、収益アップにつなげているという。さらに石田さんはさつまいもの貯蔵庫を建設し、年間を通しての出荷を実現した。石田さんは「継ぎたいと思ってもらえる農業の実現には所得の向上が必要」などと話した。
2019年8月放送で出演した福島の桃の生産者の加藤さんが、フルーツ専門のカフェをオープン。桃を1個使ったかき氷が看板メニュー。秋に収穫を迎えるリンゴのブリュレも人気。2014年6月の放送で出演した岡山の蛸壺漁を行う山崎さんは、タコ料理のテイクアウト店をオープン。タコ飯やたこ焼きの他、インスタ映えするように開発したタコの唐揚げや天ぷらなどの串。
2018年5月に放送した富山のシロエビ。 6年ぶりに伺うと、若者たちで活気に溢れていた。当時の放送でも協力してもらった漁師・道井さんに話を聞くと、今は若い人に人気だという。放送後の6年で20代~30代の若者が増加し、世代交代が進んだという。以前はシーズン中は働き詰めだったが、今は1日平均8時間労働。日曜は定休で天候不良による休みを入れると、平均週休2日。社員雇用も増やしたという。
シロエビの組合に若い人が集まるようになったのは、浜の働き方改革。5年前に比べシロエビの美味しさが知られるようになり人気アップ。知名度が上がり、人気が上がり価格があがり、給料も上がったという。シロエビをとりすぎない。海の資源を減らさないように、漁に行く回数を決めた。価格も安定し燃料代も減ったという。富山名物「シロエビせんべい」は、原料に殻を使用。殻を利用することで収益がアップしたという。今年は不漁が伝えられていて、その代わりにホタルイカの漁に力を入れている。
2017年9月放送した長野県で作られるプルーン。生産者の高見澤さんのもとを訪れ畑にいくと、ジョイント栽培に変わっていた。隣接する木を接ぎ木してつなげていく栽培法。15年ほど前からフルーツ栽培で広まっている注目の栽培技術だという。一番の利点は、通常の栽培方法だと収穫できるまで10年以上かかるが、4年から5年で収穫できるという。Vの字にも利点があり、摘果や収穫作業が楽になるという。ジョイント栽培を始めたのは放送の翌年。以前は建設業についていた長男が放送直後跡継ぎに。そのワケは番組も関係していて、放送の反響が大きく、全国のプルーンに興味のあるお客さんが大勢いることを知り、一人でも多くのお客さんに生のプルーンを届けられるように頑張ろうと思ったという。
トラウデンは「日々美味しいものを口に出来ているのは作っている皆さんのおかげだし、それを絶やさないようにどうしていこうと工夫してくださってることも日本にとって人類にとって希望」等とコメント。三國さんは「放送によって知られるということが第一歩」等とコメント。放送500回スペシャルについて、天野は「生産者の方の家の美味しいものを食べてくれという思いがその時にグーっときて、それをハンターのみなさんが受け取って、その思いが伝わるんでしょうね」等とコメント。
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エンディング映像が流れた。
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