- 出演者
- -
オープニング映像。今回は十勝平野の防風林を紹介する。
北海道南東部の十勝平野、現在は見渡す限りの農地が広がっている。明治時代から開拓された畑作地帯となっており、春から夏にかけての季節風から田畑を守るために防風林が設けられている。針葉樹が多く、農地に挟まれており生き物の気配は少ないが、古くから自生してきたカシワの木を利用した防風林は森の面影を残している。5月、カシワの木には若葉が芽吹き花が咲く。この花に集まる虫をセンダイムシクイが食べ、カワラヒワは木の葉などを食べる。このようにカシワの木には恵みを求め多くの鳥が集まる。また下草が茂った防風林にはヤマシギが巣を作る。無防備に見える巣だがヤマシギには左右に離れた目があり広い範囲を見渡すことができる。またその体色は落ち葉に溶け込んでしまうという。木の上にある穴はシジュウカラの巣で、この次期子育てに励む。食べ物も多い防風林は彼らにとって子育てにうってつけの場所だという。別の穴からはエゾモモンガが夜を待って行動し始める。モモンガは一生の大半を木の上で過ごす。体の膜を使い木から木へと滑空する。
また防風林は生き物の通路になっている。昼夜を問わず1年中動物が往来するのだという。十勝平野では防風林が生き物のための回廊となっている。秋、木々の葉は染まり様々な色をまとう。しかしこの時期、餌が少なく鳥たちには厳しい季節となる。ただこの時期にはどんぐりが実り、鳥の餌となる。ミヤマカケスは普段山の中で過ごすが、この時期ミヤマカケスはドングリを求め山を降りてくる。またミヤマカケスはドングリを一度飲み込み地面に隠すことで冬に備える。十勝平野の防風林は今日も多くの生き物の命を繋いでいく。
低体温症への注意を呼びかけた。
- キーワード
- 低体温症
どーもくん、まるにゃん!がNHK帯広放送局を紹介した。
- キーワード
- NHK帯広放送局