オープニング映像と出演者の挨拶。

先週、北海道・根室の港でサンマが初水揚げされ、1キロ13万円と去年に比べて2倍以上の値段がついた。サンマは日本近海に生息し、春から夏にかけてエサをたくさん食べて北上し、秋に日本沿岸を南下する。漁獲量は2008年の35万トン余りがピークで、ここ4年は1950年以降最低を記録する。去年は1万8400トンだった。今年も不漁の予想になっている。サンマの寿命は2年で、主な漁獲対象は1歳。サンマの分布は去年より減ったが、去年よりやや大きい110～120グラム台が主体になる見込み。サンマ不漁の原因は大きく分けて2つ考えられる。1つは、日本近海に親潮が流れずサンマが沖合に行ってしまった。もう1つは、沖合のエサが少なく減少してしまった。2010年台後半は海面の推移が高くなったことに伴い、親潮が日本近くに入り込まなくなった。さらに、近年は韓国や中国などが大きな漁船で操業を続け資源に影響を与えたという見方も示されている。スルメイカの不漁も深刻で、去年は1996年に比べて漁獲量がほぼ15分の1になった。今年はさらに前年を下回るとみられている。これから必要なのは、増えたときにとりすぎない、豊富な水産物を食べること。国際的な協力を強化したり、消費者も情報をよく知る必要がある。

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サンマ根室（北海道）

「みみより！くらし解説」の次回予告。