2026年6月5日放送 22:00 - 22:54 テレビ東京

ガイアの夜明け
【カシオ 新市場を創る!】

出演者
長谷川博己 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

ガイアの夜明け
ものづくりの老舗 カシオ 極秘プロジェクトに独占密着

創業80年の電気機器メー カーのカシオ計算機。その開発の中枢に番組のカメラが独占密着。机の上にはおびただしい数の試作機が。14年前のアイディアは、3年前にGOサインが出た極秘のプロジェクト。チームの中心メンバーは50代後半から60代ベテランの社員たち。彼らにとってもカシオにとっても全く初めての分野に挑んでいる。開発しているのは周囲の音を集めて大きく変換する集音器。ワイヤレスイヤホンの機能もあるという。背景にあったのは、カシオの売り上げがピークだったのは2007年年度の6230億円。それが今半分以下に落ち込んでいる。2010年代に入ると半導体、プリンター、コンパクトデジカメなどの撤退と相次いだ。次の柱となる製品を生み出せるのか。社員が立ち返るのは経営理念の「創造・貢献」。困りごとを解決する商品を生み出すベテラン社員を追った。

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カシオ計算機羽村市(東京)羽村技術センター
ものづくりの“盛者必衰”

ものづくりの“盛者必衰”という映像が流れた。

カシオ 新市場を創る! “世界初”を生み出す老舗

東京・世田谷区にはかつての住人が生み出した世界初の商品が並んでいた。1957年に発売の小型純電気式計算機は14ケタ10兆台までの計算が出来、企業や研究機関に広く普及された。世界で最も薄い厚さ0.8ミリのカード型電卓も。ここはカシオ計算機を創業した樫尾4兄弟の次男で発明家の樫尾俊雄さんの家。現在は記念館になっている。カシオ計算機といえば、その名を世界に轟かせたのは1983年に発売したG-SHOCK。落としても壊れにくくかっこいいと、時計の常識を変えて世界累計出荷台数は1億6000万超。他にも94年には鍵盤が光る電子キーボード、95年にはカラー液晶モニター付きデジタルカメラを販売した。

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14-AG-SHOCKカシオ計算機世田谷区(東京)樫尾俊雄渋谷区(東京)
カシオ 新市場を創る! スマホ台頭で事業撤退の嵐

2008年になるとiPhoneが日本で発売され、スマートフォンが一気に普及し、アプリの時代がやってきた。カメラや計算機などがスマホに組み込まれたことで、カシオの製品はそのあおりを受けた。象徴的だったのは、2018年にコンパクトデジカメ事業から撤退。去年は電子辞書の新規開発を中止した。数字をみると、カシオではピーク時の2007年度に6230億円だった売り上げは、半分以下に落ち込んでいる。

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iPhoneカシオ計算機
カシオ 新市場を創る! 開発の猛者が挑む 新・集音器

会社の危機を救おうと立ち上がったのはベテラン社員たち。新規事業開発の中心メンバーは江橋康之さん。用意されたのはドラマーなどが演奏中に使う耳栓。周囲の音を小さくし4分の1程度の音量に聞こえるという。スピーカーから発せられる小さな声に、耳栓の上から開発中の集音器を装着。周囲の音を増幅して聞こえやすくする機器の集音器だが、聞こえに問題のない人と耳栓を装着した場合は4分の1程度の音量に。最後の耳栓の上に集音器をつけると聞こえに問題ないレベルにまで増幅されているのがわかる。カシオがこの分野に目をつけたのはワケがあった。自社の調査で、40代後半から60代後半へのアンケートでは聞き取りづらさを感じる人は推計1470万人。その8割以上が補聴器などを使用していなかった(日本補聴器工業会調べ)。

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カシオ計算機日本補聴器工業会

カシオが目指したのは一日中つけていられるつけ心地。人によって耳の大きさや、厚さが異なるために挟んでも痛くなりにくい工夫をした。そして集音器として世界初の試みには、耳の穴を塞がない開放型。一般的な補聴器や集音器は密閉式が主流。しかしこの密閉式は長時間使うと疲れてしまい、煩わしさを感じるのが課題。カシオに勤めて33年の田村さんはおもに開発の司令塔を担い、200の製品を世に送り出してきた。そのキャリアの中で最も携わったのがコンパクトデジタルカメラだった。得意の小型化で2007年度には売り上げを1400億円に。しかしその後はスマホのカメラとの戦いの激しさを増していった。田村さんたちは、液晶画面の外側のフレームを可動式にすることで自撮りをしやすくした。しかし2017年度にはデジカメ事業の売り上げが10年前の10分の1以下に落ち込んだ。田村さんたちの努力も虚しく、コンパクトデジカメ市場から撤退した。

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EX-TR100カシオ計算機

新たな市場の打って出る製品の開発のキーパーソンは、鳥山康治さん。新しい集音器の生命線を託されたエンジニア。40年前に楽器の開発を志し入社したが叶わず。18年に渡り電子辞書の開発に携わってきた。電子辞書の頭脳となるチップを設計し、省電力で動かせるように工夫をしていた。国内でトップシェアを誇っていたが市場全体の縮小により成長が見込めないとして去年、新規開発の中止が決まった。今回は集音器の根幹である聞こえ方のチューニングを担っている。世界初を目指す、耳の穴を塞がない集音器だが、大きな課題を抱えていた。本来前の音をとるマイクが、耳の後ろ側についている。その理由は耳を壁にすることでマイクとスピーカーを隔離し、ハウリングを防いでいた。しかしその結果前から聞こえる音をマイクが拾いづらくなっていった。そこで鳥山さんは前からの音は大きく、後ろからの音は小さくなるように聞こえ方のバランスを調整した。

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カシオ計算機立川市(東京)
カシオ 新市場を創る! 新・集音器の“大きな課題”

1月下旬に開発中の商品の実力を試す日がやってきた。普段から補聴器を使う会社員の伊藤京子さんは夫がカシオの社員で、今回はモニターとして協力することに。高音難聴を持っていて、日常の音が聞こえなかったりすることもあるという。試作品をつけてみた伊藤さんは、何も付けていない状態との違いに、音が明らかに変わったと答えた。さらに外の環境でも試してみると、外に出たら自身の声が重なって聞こえるという。田村さんが頼るのは、エンジニアの鳥山さん。早速伊藤さんの言葉をフィードバックとして伝えたが、人によって音の聞こえ方が違うことが判明した。

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カシオ計算機羽村技術センター
カシオ 新市場を創る! 千差万別の“聞こえ”に寄り添う

カシオ計算機 羽村技術センターで田村さんは鳥山さんにモニターに突きつけられた課題を伝えた。これまで鳥山さんは低音の音をはっきり聞こえるようにその帯域を引き上げる調整をしていた。それが声の重なりの原因だった。口の位置に近いところで声を発信し、聞こえ方の確認しながら強調した低音を引き下げて快適なレベルを探す。調整したのが赤い線。最適なレベルに下げられた。課題が見つかるとワクワクするという鳥山さん。この日メンバーを招集し、外に出た時に声の重なりが起こらないかを試す。周辺は車が通り、空調の室外機など雑音が多い環境で、今回のテストにはうってつけ。モニターの声を活かした改良版に手応えを感じていた。

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カシオ計算機羽村技術センター
もう一花 咲かせたい

もう一花咲かせたいという映像が流れた。

カシオ 新市場を創る! 千差万別の“聞こえ”に寄り添う

田村さんはモニターの伊藤さんのような、81人の声を商品開発に活かしてきた。いくつか新たな機能が加えられていたが、その一つが個人の聞こえ方を測るアプリ。最大の特徴のセルフセッティングは周波数ごとに聞こえをテスト。使用者に合わせた設定にできる。補聴器のように店に出向いての設定は必要はなく、アプリで簡単にできるという。自分の耳に合わせた設定で、外に出た伊藤さん。声が重なるという問題は改善されていると語った。

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カシオ計算機
カシオ 新市場を創る! 奪われた“世界初”…巻き返しは?

NTTの子会社が耳の穴を塞がない集音器のココエを発表した。NTTソノリティの「cocoe Ear」はカシオと同じく、ワイヤレスイヤホンとしての性能も備える。似たコンセプトながら、価格は4万円以下。なによりも世界初の称号を奪われてしまった。カシオではその緊急会議が行われたが、カシオの想定売価が7万円。何を打ち出せるのかを話し合いが行われた。カシオの強みは自分の聞こえ方にあうようにアプリで調整できるセルフフィッティング。世界初を打ち出そうとしていたが、先を越されてしまった。そのマーケットを作る切り込み隊長は営業マンの関川さん。4月上中旬、東京・新宿に関川さんの姿が。大一番の商談にのぞむ。やってきたのは大手量販店のヨドバシカメラ本社で新製品のアピールをする。早速試してもらうが上手く行かず。製品の良さはアピールできるか?

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cocoe EarNTTソノリティカシオ計算機ヨドバシカメラ新宿区(東京)日本経済新聞渋谷区(東京)
配信情報

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カシオ 新市場を創る! 奪われた“世界初”…巻き返しは?

カシオ計算機の関川さんが自社の集音器を営業しに4月中旬にヨドバシカメラにやってきた。相手は商品の取り扱いを決めるトップの岩田本部長。早速付けてもらい、最大の強みをアピールした。またライバルの登場で価格も見直した。

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カシオ計算機ヨドバシカメラ新宿区(東京)
カシオ 新市場を創る! 再び消費者の心をつかめるか

5月中旬に、新製品を作った田村さんたちが新宿区の神社へ。開発に3年かけ、数日前に出来上がった製品を、八耳神社という耳の神様の聖徳太子を祀る神社でヒット祈願を行った。5月19日に開発したカシオの集音機能付きイヤホンの「earU」がお披露目に。集まったメディアや関係者に向けて体験会も開催。そしていよいよ店頭に並ぶことに。

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earUカシオ計算機ヨドバシカメラ 新宿西口本店八耳神社千代田区(東京)新宿区(東京)聖徳太子

5月19日に田村さんたちが開発した集音機能付きイヤホンが店頭に並んだ。キャッチコピーは集音器から聞きサポに。田村さんはその姿に感動すると語った。

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カシオ計算機ヨドバシカメラ 新宿西口本店新宿区(東京)
(エンディング)
次回予告

「ガイアの夜明け」の次回予告をした。

(番組宣伝)
ワールドビジネスサテライト

「ワールドビジネスサテライト」の番組宣伝。ヤマダ エディオン 経営統合へ。

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