- 出演者
- 横川浩士 川口由梨香
オープニング映像。出演者が挨拶をした。
イギリス、カナダ、オーストラリア、ポルトガルの4か国は21日、パレスチナを国家として承認した。ガザ地区での人道危機が深刻化する中、外交政策の大きな転換でイスラエルとパレスチナの2国家共存による和平は実現に向かうのか。イスラエル・ネタニヤフ首相は強く反発している。イギリス・スターマー首相は21日、パレスチナを国家として承認すると発表した。国家承認は実際何を意味するのか。140か国以上がガザ地区とヨルダン川西岸、東エルサレムを国家として承認している。ロンドンにあるパレスチナ代表部のトップは歓迎している。今後は大使に格上げされる。今もガザ地区で囚われている人質の家族は「イギリスの決定は人質の開放を難しくする」と非難している。国連パレスチナ難民救済事業機関のトップは「国家承認だけでは不十分だ」と述べた。(イギリスBBC)
パレスチナを国家として承認する国が相次いでいる。イギリス・スターマー首相は21日、「パレスチナを国家として承認する」と発表したビデオ声明でイスラム組織ハマスに対しては「テロ組織だ」と非難。「2国家解決の希望は薄れつつあるがその光を消してはならない」と強調した。21日にはカナダ、オーストラリア、ポルトガルも承認すると明らかにした。パレスチナの国家承認は約150か国が行っているが、G7ではイギリスとカナダが初めて。今回の発表は「2国家共存」和平を推進する会議に合わせたもの。アメリカのトランプ政権は承認に否定的な立場。日本政府は承認を見送る。パレスチナ暫定自治政府のアッバス議長は声明で「『2国家解決』の実現に向けた道を切り開く」などとして歓迎した。イスラエル・ネタニヤフ首相は強く反発した。各国の動きの背景にはイスラエル軍とハマスの戦闘に終わりが見えず、ガザ地区の人道状況の悪化に歯止めがかかっていない。また、占領を続けるヨルダン川西岸で国際法に違反して入植地建設を継続していることだとみられる。ネタニヤフ首相とトランプ政権は2国家共存に否定的な立場を取り続けている。また、パレスチナ側の統治機能にも疑問の声が上がっている。
イスラエル軍がガザ市内への攻撃を強めていて、パレスチナ側の当局はこれまでに約27万人がガザ市から退避したとしている。小さな子どもを抱えて10日かけてガザ市から非難し仮設のテントに落ち着いた家族を取材した。一家の居場所はテントだけだった。戦闘に苦しめられた何千もの家族の行く末は分からないまま。(カタール・アルジャジーラ)
エストニア政府はロシアの戦闘機3機が今月19日、領空を侵犯したと発表した。NATOの加盟国であるイタリアの戦闘機が対応しロシア軍の戦闘機は領空の外に出たという。これに対しロシア国防相はエストニアへの領空侵犯を否定している。ロシア軍をめぐっては多くの無人機がポーランドの領空を侵犯したばかり。トランプ大統領とウクライナ・ゼレンスキー大統領は今週末、国連総会で会う予定。今月、ロシア軍の無人機20機以上がポーランドの上空を侵犯したのを受けて、21日朝、イギリスの戦闘機がNATOの空域防衛としてポーランドの上空を飛行した。週末、ロシアはウクライナに無人機やミサイルによる大規模な攻撃を仕掛けた。(アメリカABC)
アメリカのトランプ大統領は“専門技能就労ビザ”の申請には10万ドルの支払いが条件とする文書に署名した。アメリカ国内の雇用を守るためとしている。この発表によりビザを保有するインド人や中国人の間で混乱が生じたという。きっかけは商務長官が「年間の手数料が10万ドル。企業は仕事を奪う外国人をアメリカに連れてくるのをやめ、アメリカ人を育ててほしい」と発言した。これまでの手続き費用は1500ドルほど。トランプ大統領は「大企業は新たな手数料を喜んで払う」と語った。(香港TVB)
外国人の一部の就労ビザの申請には10万ドルの支払いを条件とする。発表があったのは先週の金曜日で、発表を受けて企業側は対応に追われた。発表ではすでにビザを持っている人に適用されるかどうかははっきりしていなかった。フィナンシャル・タイムズはアマゾンやマイクロソフトなどの大手企業は従業員に対して、対象が明確になるまで出国しないよう促したり、海外滞在中の場合措置が始まる前にアメリカへの帰国を促したりしたと伝えた。イギリスBBCはインド人技術者が急いでアメリカに戻るために航空券の予約などで8,000ドルを費やしたというエピソードを紹介した。トランプ政権は今回の措置は新規申請者にのみ適用されると発表している。アメリカメディアは「インドや中国からの労働者に大きく依存するIT業界への大きな打撃となり得る」と伝えている。
アメリカの保守層の若者に大きな影響力を持ち今月殺害された活動家のチャーリーカーク氏を追悼する式典が、アリゾナ州で行われた。式典にはトランプ大統領をはじめ数万人が集まった。
式典でトランプ大統領は「カーク氏は私と肩を並べMAGAを結束させた。彼が深く信じた価値観を守るため前進していく」などと述べた。
フィリピンで国の洪水対策の公共工事をめぐって不正の疑いが相次いで発覚し国民の批判が高まっている。首都マニラではきのう、政府に対し大規模な抗議デモが行われ、汚職の調査や関わった政府関係者の辞任などを求めた。大統領が常設の独立機関を設置し汚職を調査するよう要求した。抗議団体の広報担当者は「平和的抗議に徹している」などと述べた。別の会派は大統領の辞任を要求している。近年では初めて公務員のデモ参加も認められた。大統領自身も「自分が大統領でなければ抗議行動に参加しただろう」などと述べている。(シンガポールCNA)
特集。きょうは「天高く、1番」。最近高いところで達成された記録に関するリポートを集めた。
中国・貴州省で世界一高い橋が建設された。総重量3000トンを超える100台近いトラックが橋を走行しケーブルなどの耐久試験を実施。川の水面からの高さは600m以上、全長約3kmと山岳地域では世界有数の長さを誇る。まもなく正式開通の予定(オーストラリアABC)。きのうこの橋でトライアスロンの大会が行われた。200人の選手が参加した。
マッターホルンはスイスとイタリアの国境にまたがる標高4478mの山。コロラド州の11歳の少年が新たな記録を打ちたてた(アメリカABC)。少年はマッターホルン登頂を果たした。アメリカ人最年少でのマッターホルン登頂者としてテレビに出演した。
アメリカ・シカゴでスカイダイビングの記録が生まれた。フリーフォール飛行に174人が参加。フランス人のカップル、カリーヌ・ジョリーさんとグレッグ・クロジエさんも参加した。2人のアクロバティックな演技は重力を感じさせない。2人はフリーフライングの世界チャンピオンでパリの施設などで練習をしている。20年トレーニングを重ね、フォーメーションを完成させてきた。わずか45秒のフォーメーション飛行を世界各地(ブラジル、ナミビア、ドバイ、エジプトなど)で成功させてきた。アメリカで行った174人によるフリーフォールは世界記録を樹立した(フランスF2)。グレッグさんとカリーヌさんは練習施設を作るなどスカイダイビングを推進する活動を行っている。
イギリスのヒースロー空港などヨーロッパ各地の空港で搭乗システムに相次いで障害が起きて、多くの便に遅延や欠航が発生した。ロイター通信はシステムを提供する企業へのサイバー攻撃が原因だと伝えている。背後にはハッカー、犯罪組織、国家がいると専門家は見ている。ドイツ・ベルリンのブランデンブルク空港では長い列と混乱が起きた。ベルギーのブリュッセル空港もこの攻撃でフライトスケジュールに大きな影響が出たとしている。これまでにヒースロー、ベルリン、ブリュッセルで少なくとも29便が欠航した。あるサイバーセキュリティーコンサルタント会社の共同創業者はセキュリティーシステムの脆弱性を指摘した。(香港TVB)
TikTokのアメリカ国内での事業について、トランプ大統領は中国・習近平国家主席との電話会談で進展があったとしている。ホワイトハウスの報道官は7人の取締役のうち6人をアメリカ人が占めることになると明らかにした。しかし中国政府は政治的にもビジネスやテクノロジーの関係でも均衡の取れた取り引きを求めている。アメリカのユーザーのデータ全てはオラクルが運営するクラウド上で管理される。中国商務省は企業の意思を尊重する姿勢を強調しているがアメリカ政府に対しては中国企業に対する被差別的環境を保障するするよう求めている。(シンガポールCNA)
アメリカ下院の超党派の議員団が中国・北京を訪れ、李強首相と会談した。議員団の訪中は2019年以来。会談では双方とも米中関係の重要性を強調した。超党派議員団の代表はアメリカ下院軍事委員会の委員でもある。今回の訪中はトランプ大統領と習主席が関税、TikTok、南シナ海、台湾などに触れた電話会談を受けて実現した。(シンガポールCNA)
中東のヨルダンでは雨が少ない状態が続いていて干ばつの被害が深刻化している。ダムやため池が干上がった。オリーブの木や野菜などにも深刻な影響が出ている。農業を営んでいる男性は農場の状況を悲しんでいる。干ばつを宣言すれば捻出困難な保証が必要となるため、農業当局は困難な状況を認めているが公には話していない。(カタールアルジャジーラ)
中国で大規模な花火のイベントが行われた。場所は富士山の山頂よりも高い標高5500メートルのヒマラヤ山脈で、生態系への悪影響が心配だと環境保護活動家などから批判が高まった。主催者によると材料は環境に優しく家畜は安全な場所に移動させていたという。演出を行った企業や芸術家は謝罪した。(香港TVB)
「パレスチナを国家として承認」(イギリスBBC)などのこれまでの主なニュースを伝えた。