- 出演者
- 望月麻美 坂本聡
オープニングの挨拶。
サンチェス首相が議会を解散し来月29日総選挙を行うと発表。ヨーロッパでは極右政党が支持を広げており、スペインで中道左派の現政権が継続するのか、右派勢力が支持を伸ばすのか注目される。マドリードでは賃借人の組合がゼネストを計画している。
サンチェス首相が来年夏まで任期が残っていた議会を解散し総選挙の実施を決めたことは、大きな賭けに出たと捉えられている。議会解散の発端は、マドリードで年金暮らしの87歳女性が70年以上住んだ賃貸住宅から強制退去させられた出来事。スペインでは都市部を中心に不動産価格や家賃の高騰が問題になっており、女性の家賃も当初の5倍以上に膨らんでいた。これによりスペイン各地で抗議デモが拡大。サンチェス政権は低所得者や高齢者の立ち退きを一定期間停止することなどを盛り込んだ政令案を議会に提出したが、先週野党などの反対多数で否決。またサンチェス首相はこのところこの住宅問題とは別に妻をめぐる汚職疑惑、飛び地のセウタにモロッコから移民が殺到したことなどで批判を浴びている。スペインの世論調査会社によるとスペイン総選挙獲得予想議席は中道右派の国民党が最多、次いでサンチェス首相率いる社会労働党、極右のボックスが続いている。地元メディアは政権交代の可能性が高いと伝えている。もし極右政党のボックスが政権に入ればフランコ総統の死去を受け民主化が進められて以降初となる。一方のサンチェス首相もトランプ大統領のNATO国防費をめぐる脅しに屈しなかったことやガザ地区攻撃を強く非難してきたことなどで国民から一定の支持を集めている。
イエメンではフーシ派に対し暫定政権が大規模な軍事作戦を開始。5日、フーシ派に支配されていた紅海沿岸の町・モカを奪還したと発表した。
イエメン暫定政権の軍がフーシ派に支配されていた紅海沿岸都市・モカを奪還した。モカは紅海の入口に位置する要衝・バーブルマンデブ海峡に近い地域。先月下旬、フーシ派はこのモカを制圧したとしていた。フーシ派はイランからの支援を受けていてサウジアラビアと対立している。そのサウジアラビアはイエメンの暫定政権を支援している。バーブルマンデブ海峡はイランが封鎖を続けるホルムズ海峡の代替ルートのひとつとされ、サウジアラビアは原油を紅海側に運んで供給しバーブルマンデブ海峡から輸出してきた。フーシ派は紅海でサウジアラビアに対し会場封鎖を宣言しタンカーを攻撃。サウジアラビアと攻撃の応酬となってきた。こうしたなかイエメンの暫定政権は4日、フーシ派の支配地域を含むイエメン全土を掌握するための軍事作戦を開始すると発表していた。暫定政権側は今回の作戦を「イエメンの夜明け」と名付けている。暫定政権の軍はフーシ派が実効支配する首都・サヌアにも軍事作戦を行っている。また暫定政権を支援するサウジアラビア主導の連合軍も100機の戦闘機が参加し324の目標を攻撃したなどとしている。一方のフーシ派は5日、SNSで暫定政権側を無人機で攻撃したとする動画を公開するなどと攻勢を強めていると主張していて、小康状態が続いていたイエメンの内戦は明らかに再燃している。またフーシ派は今後、サウジアラビアへの攻撃をさらに激化させる恐れがある。イエメン・中東で戦闘が拡大する懸念が高まっている、などと伝えた。
トランプ大統領はアメリカ国防総省が近くでテロ計画があった疑いがあるイギリス南西部の空軍基地に展開していたA-1爆撃機を10機以上アメリカ国内に撤収させたことについて脅威があったとしている。アメリカ軍のイランでの作戦を担うA-1爆撃機がイギリスの基地から国内に戻ったことに疑問が出ている。トランプ大統領は「新たな脅威があり、イギリスのフェアフォード基地から移動した」と述べた。具体的な説明はない。ニューヨーク・タイムズによれば撤収は基地に対する驚異があったためだという。撤収を急ぎ、給油を完全に済ませる前に飛び立った爆撃機もあった。ルビオ国務長官は当初、計画的な移動だったとして大事とみられることを避けていた。一方、トランプ大統領は脅威があったことを認めている。アメリカ当局はアメリカ軍基地を攻撃するイランの無人機に神経質になっている。爆撃機の移動はイギリスのフェアフォード基地の外でイギリス国籍の容疑者が逮捕されてから1週間目。容疑者は保釈されたが基地の情報を集めていた疑惑がある。イギリスからの撤収に関してウォール・ストリート・ジャーナルはイランの革命防衛隊が命じた無人機による複合攻撃の懸念を取り上げており、ヨーロッパ各地の他の基地に対する懸念もある。
アメリカ国防総省は安全保障上の懸念からイギリスのフェアフォード空軍基地から全ての爆撃機を撤収したが、イギリス政府は不安はないと反論している。アメリカはこの基地をイラン攻撃に利用している。テロ対策法違反などで逮捕された6人が釈放された。フェアフォード空軍基地に配備されたアメリカのB-1爆撃機12機すべてが4日、アメリカに戻った。フェアフォード空軍基地では1週間前、奇妙な出来事があった。重要な戦略上の拠点の近くでロンドンの5人の男性がバンを使い不可解な行動をとっていたため逮捕され、その後釈放された。5日、アメリカのルビオ国務長官はイギリスに配慮する発言をした。フェアフォード基地は今年度々ニュースで取り上げられたきた。爆撃機がアメリカに撤収した今、住民の中には明らかに安堵している人もいる。アメリカ軍機はサフォーク州のレイクンヒース空軍基地などにも配備されている。イランはフェアフォードへの事件には関与していないと主張しているが、7月にはアメリカ軍機が使うイギリスの基地を攻撃すると脅していた。
UAEからイスラエルに向かっていた「フライドバイ」の旅客機の操縦室で副操縦士が機長を襲い緊急着陸した事件をめぐり、この副操縦士は他の航空会社で「リスクが高い人物」とみられていたことが分かった。イスラエルでは容疑者が問題だとみなされながらなぜイスラエル行きのフライドバイ機の副操縦士になったのか疑問視されている。情報筋は容疑者が旅客機をテルアビブで墜落させようとしたとみている。新たに分かったのは容疑者が操縦室に乗客らが入ってくる前にテルアビブでの墜落を試みたこと。ハマム・アルハンマミ容疑者(29)はオマーン国籍で、以前問題がある人物とみなされ操縦から外されていた。2024年、オマーン航空の副操縦士訓練生だったときに反撃思想の資料を所持していたためだ。フライドバイの副操縦士になった経緯ははっきりせず、フライドバイは「調査中のためコメントできない」としている。襲われた機長はイスラエルのネタニヤフ首相に「副操縦士が使ったのは非常用の斧だった」と伝えた。容疑者は去年、ロイヤルモロッコ航空で3ヶ月の訓練を受けながらも採用されなかったことが分かっている。イスラエル当局は外国航空会社の全ての便で安全規定を見直すとしている。
全国で教育環境の改善を求める高校生のデモが続いている。機動隊や警察との衝突も起きていて、5日、15歳の若者が手榴弾の爆発で手を失った。警察側に問題がなかったか観察が入っている。一連のデモが始まってから負傷した高校生の数は190人にのぼるという。手を失った高校生が通うのはフランス北部のパドカレー県ランスの高校。警察側に問題があったかどうか警視庁の観察官が調べている。検察は現段階では男子高校生が落ちていた手榴弾を拾ったのか投げられたのかまだ不明だと述べている。高校生のデモが始まってから観察官の調査が入るのは6回目。先日も14歳の生徒が警察の催涙弾で負傷して観察官の調査が入った。負傷した生徒の両親が記者会見を行い「息子は口が開かなくなり、わずかなすき間からストローで液体を摂取するしかできなくなった。」などと述べた。検察は彼が自ら警察に立ち向かってきたと言っているが、生徒側は殺人未遂で警察官を訴追すべきだと主張している。
世界最大の石油企業「サウジアラムコ」のナセル最高経営者が5日、「原油や石油の供給がひっ迫している状況は悪化する恐れがあり、世界の石油備蓄は恐ろしいほど少ない」と述べ、備蓄を回復するには最長で2年かかるだろうと警告した。ナセル氏によると紛争開始以来、約30億バレルの石油供給が失われた一方で備蓄からは10億バレルの石油が放出されたという。G7の政府とIEAは原油と経由合わせて1億バレルの備蓄を放出することで合意した。イランを除く中等全体の原油輸出量は紛争前の水準にほぼ戻っているが、先行き不透明感が続いていることから供給のひっ迫と価格高騰が続いている。
支払いを求められても手持ちの資金が底をつき、給料の支払日まで待つこともある。追い込まれた給与所得者は給料の一部前払いを求めるようになり業種によってはその数は1年で30%増加している。緊急事態に対処するための解決策を取材した。マウロ・バルボサさんは予定外の出費に対処するため毎回のように給料の前払いを願い出ている。給料の前払いを求める人はとりわけ25歳以下の人に多く、あるレストランは最低3ヶ月の勤務実績がある人を対象に前払いを受け入れている。現在の前払いサービスに特化したアプリが多数企業向けに提供されている。パリにあるホテルで働くラシドさんは他の従業員の半数の例にもれずほぼ毎回前払いを申し出ている。雇用主に直接依頼する必要もなくアプリが全てを担ってくれるため数ヶ月前から利用者数は増えている。多重債務を避けるためとして給与所得者は月額給与の50%まで毎月前払いを申し出ることができると法律で決められている。
東南アジアのインドネシアは今年深刻な干ばつに見舞われている。各地で大規模な森林火災が発生し経済損失や健康被害への対応費用は今年8月までに最大1兆円規模に上るという試算もある。背景にあるのはエルニーニョ現象。インドネシア・西ジャワ州に住むコメ農家のドゥドゥさんは農業用水の不足で田んぼに十分な水を引くことができていないという。例年は8トンほど収穫していたがことしは10分の1に減少したという。収入は大幅に減少したという。
農家の暮らしを直撃する干ばつの影響は農業だけにとどまらない。カリマンタン島の上空で撮影された映像を紹介した。各地で森林や泥炭地の火災が相次いでいる。乾燥し火が燃え広がりやすい状況となっている。林業省によるとことし7月までの被害面積は約2,000平方キロメートルだという。被害の拡大を受けインドネシア政府は各国に支援を要請。日本政府は自衛隊のヘリコプター3機を派遣した。なぜ被害は拡大しているのか。インドネシアの気象当局は背景の一つにエルニーニョ現象があると指摘する。インドネシアでは雨が少なくなり深刻な干ばつにつながるとされている。森林火災の影響は健康にも広がっている。西カリマンタン州にある病院ではここ数か月呼吸器の症状を訴える患者が相次いでいる。急性呼吸器感染症の患者は例年1か月5,000人程度だが、ことし9月は1週間で約9,000人の週もあるという。
森林火災による煙は子どもの教育にも影響を及ぼしている。西カリマンタン州に住むムシャルさんの子どもたちが通う学校は約1か月オンライン授業となった。大気汚染が外出を控えるよう求められるよう深刻化したため。インドネシア政府によると約140万人の子どもがオンライン授業を余儀なくされたという。暮らしを脅かしているのは水不足。
ジャカルタから中継で吉元ジャカルタ支局長に話を聞く。農業被害の対策として政府は用水路の改修を進め、干ばつに強い稲の品種の普及を進めている。西カリマンタン州では政府が酸素センターを各地に臨時で設置していた。インドネシア・プラボウォ大統領は火災の早期発見を重視した対策づくりを進めるため、先月大統領直轄の新たな機関を設置することを決めた。
アメリカのFBIはアメリカに住む台湾の頼清徳総統の息子に対してスパイ行為をした疑いでカリフォルニア州の34歳の女を逮捕した。シアトルで頼清徳総統の息子や家族の写真や動画、車のナンバープレートなどの情報を中国当局に送っていた疑いがある。台湾総統府は「典型的な越境弾圧」などと非難している。(シンガポールCNA)
イギリスでは20~40代の比較的若い成人の間でがんの発症率が増加している。主なより恒例の成人と関連付けられていたがんと診断されるケースが増えているという。理由は分かっておらず、研究者たちは原因を調べているという。女性は38歳で大腸がんと診断された。現在42歳、ステージ4のがんと共存している。キングス・カレッジ・ロンドンの科学者は発症率の変化について「90年代に生まれた人は50年代に生まれた人に比べて若くして大腸がんを発症するリスクが3倍」などと述べた。研究者たちは肥満、運動不足、環境汚染など考えられる原因を調べている。日用品に含まれる化学物質も懸念材料となっている。(イギリスBBC)
オーストラリアに住む男性が5日、113歳の誕生日を迎えた。男性としては世界2番目の高齢者となる。介護施設を管理する女性は「毎日決まった日課があり運動も欠かさない」、孫娘の女性は「自分のことを極力自分でやることが長生きの秘密」などと述べた。オーストラリアで2019年に100歳を超える人は4,000人余りだったが今年は8,000人を超えた。2070年には60,000人に近づくとみられている。(オーストラリアABC)
スペインの首相が議会を解散し来月29日に総選挙を行うと発表した。住宅問題などへの対応をめぐって政権運営が難しくなる中、国民に信を問う判断をしたという。
経済情報を伝えた。
