- 出演者
- 設楽統(バナナマン) 小池栄子
今夜はベースジャンプの世界。クレイジースポーツに挑む父娘が命がけで世界初の偉業に挑戦する旅。
ベースジャンパー・久保安宏さんは数々の偉業を達成してきたジャンプ界のレジェンド。今回挑むのは父娘によるウイングスーツベースジャンプ。ウイングスーツとは翼を備えた滑空用のスーツで鳥のように飛ぶことができるのだが難易度は最高レベル。ウイングスーツでのベースジャンプまでは3段階を踏む必要があり、娘の杏夏さんは2年間で500回のスカイダイビングを行い技術を習得すると、おととしベースジャンプに以降。しかし、ベースジャンプ修業中に安宏さんが着地を誤り重傷を負ってしまった。事故から1年、父娘の挑戦は続いていた。安宏さんは全力でリハビリに挑み、杏夏さんはベースジャンプの技術を磨き800mの断崖からのジャンプに挑戦した。そして、準備は整いウイングスーツでのベースジャンプに挑戦する。
着用スーツによるジャンプの難易度について、安宏さんはウイングスーツはトラッキングスーツよりも滑空できるが、腕の位置が自由になっていないので難易度が高いという。大怪我をした安宏さんだが、ウイングスーツベースジャンプ挑戦のためにベースジャンプに挑戦したという。
久保父娘の世界初の挑戦に同行。イタリア・ミラノにやってきた一行。番組を見て安宏さんに弟子入りした宏樹さんも同行し、兄弟子として杏夏さんをサポートする。アルプス山脈には多数のジャンプポイントがあり、ミラノ・マルペンサ国際空港はその中央に位置するという。着地ポイント脇のカフェには多くのジャンパーが集まり、地元ベースキャンプ協会の人が常駐している。着地ポイントはサッカーコート程の空き地。ジャンプポイントは標高1200mの山肌。
翌朝、この日は杏夏さんがトラッキングスーツで崖ジャンプに挑む。乗合バスで1時間かけて移動。降りると10kgの装備を背負って30分の山登り。安宏さんは怪我以来まだベースジャンプは1度しかしておらず1年ぶりの山歩きだが、楽しむ気持ちが勝っている様子。ポイントに到着すると、杏夏さんがトラッキングスーツでジャンプに挑む。
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安宏さんの弟子・宏樹さんは高校生の時に弟子入りしジャンプ歴5年で世界の難所に挑戦しているという。
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杏夏さんは翌日の偉業挑戦の前にトラッキングスーツで肩慣らしのジャンプ。断崖絶壁をロープ1本で降りてジャンプポイントへ。世界各国のジャンパーが次々と飛び立っていくが、8年ぶりのベースジャンプだという男性はなかなか踏み出せず飛ぶのを諦めた。大切なのは恐怖に打ち勝ち平常心でいること。杏夏もノルウェーの崖ジャンプでは飛ぶのに3時間かかったが、この日はすぐに飛び立ち危なげない飛行で着地、完璧なジャンプだった。続いて安宏さんもトラッキングスーツでテスト飛行した。
安宏さんは「恐怖心を越えると素晴らしい景色がある。恐怖心っていうのは人生が終わるかもという気持ち、そういう時はやめておいたほうがいい」と話した。トラッキングスーツとウイングスーツの違いについて、安宏さんは「一番違うのはウイングスーツは足だけでバランスをとらないといけないこと」と話した。
本番前に一行は世界トップのベースジャンプ・カメラマンであるジェームズさんと合流。すべての準備が整い、本番当日を迎えた。この日もジャンプポイントへ山登り。前日とは違う未知を進むとここで亡くなった人たちの名前が刻まれた慰霊碑のようなものが。命がけの挑戦だということを心に刻んでもらおうと安宏さんはこの道を選んだという。まずは、杏夏さんが初のウイングスーツベースジャンプに挑戦する。
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まずは、杏夏さんが初のウイングスーツベースジャンプに挑戦。杏夏さんは時速200kmを完璧にコントロールしジャンプを成功させた。そして、安宏さんが怪我を乗り越え1年の時を経てウイングスーツジャンプを成功。父娘で世界初の偉業を達成した。
イタリア滞在中に杏夏さんは他のジャンパーともジャンプを行ったという。杏夏さんの次の目標はイタリア・ドロミテでのジャンプ。さらに、スイスにあるドリームラインという場所も将来飛びたいという。
スイス・ドリームラインは世界中のジャンパーの憧れだという。安宏さんはこれからは弟子や娘のバックアップを思い切りやりたいと話した。
「クレイジージャーニー」の次回予告。