- 出演者
- 桑子真帆 夏苅郁子
オープニング映像。
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- 厚生労働省
妻が精神疾患を患っているという男性を取材。妻は気分が落ち込む鬱状態と興奮する躁状態を繰り返す双極症を患っている。妻の症状が現れ始めたのは学生時代で生活環境が変わった頃。男性と出会ったときは症状が軽かったという。症状が悪化したのは出産後の育児のストレスがかかる時期。男性は自らも鬱状態となり、1か月間休職を余儀なくされた。患者の家族への取材を進めると、周囲に助けを求めづらいという実情がみえてきた。患者や家族をどう支えるのか。今注目されているのが精神科の訪問看護。看護師が体調・精神状態の確認、服薬の管理などを定期的に行っている。
精神科医の夏苅郁子さんは、精神疾患は”内なる偏見”が医療に繋がりにくくしていると指摘。今の日本は医療に繋がれないと支援を受けられない現状。そのため、早期に医療に繋げることが重要だという。
精神疾患のある人の当事者団体の代表・山田悠平さんは、精神疾患患者の差別や偏見の根底にあるのは病気に対する知識の無さだと指摘している。
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- 精神障害当事者会ポルケ
精神科医の夏苅郁子さんによると、精神科病院が少ないベトナムと多い日本で精神疾患に対する偏見を調べた調査があり、圧倒的にベトナムの方が偏見が少ないという調査結果になったという。身近に精神疾患の患者と接しているかどうかの違いだという。
妻が精神疾患を患っているという高齢男性を取材。妻は不安が強くなると妄想が現れる統合失調症を30代の頃から患っている。感情の抑制が利かなくなることもあるという。最近、体調を崩すことが多くなったという男性は、いつまで妻のケアを続けられるか、自分がケアできなくなったとき誰が妻のケアをするのか、心配は尽きないという。
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- ソレイユ訪問看護ステーション統合失調症
番組が行ったアンケートでも将来への不安の声が多く寄せられている。大阪大学・蔭山正子教授によると、イギリスにはクライシスインターベンションという医師・看護師・ソーシャルワーカーなどが24時間体制で家庭訪問する緊急時の仕組みがあるという。
双極症の妻を支える男性は、週4日で訪問看護やヘルパーを利用するようになった。妻は再入院することなく、病状は徐々に安定してきているという。
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- 双極症
エンディング映像。