- 出演者
- 桑子真帆
佐々木朗希が選んだのはロサンゼルス・ドジャース。その入団会見があす開かれる。20もの球団からオファーが殺到し、注目された移籍交渉、その舞台裏にカメラが入った。一部では時期尚早との声もあがった移籍の決断。初めて胸に秘めた思いを語った。
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- ロサンゼルス・ドジャース佐々木朗希
オープニング映像。
12月、佐々木投手はロサンゼルスを拠点に大リーグ各球団との移籍交渉を進めていた。代理人はジョエル・ウルフさん。ウルフさんがあげたのは、各球団の熱意や要望への対応など6項目。佐々木投手がそのうちの1項目を消した。日本人選手が在籍しているかどうかは重要ではないとした。佐々木投手自ら点数をつけていく。佐々木投手の代名詞は160キロ以上の剛速球。高い身長と長い手足、股関節の柔らかさをいかしてボールに爆発的な力を伝えている。ロッテ入団3年目、20歳のときに史上最年少で完全試合を達成した。次の試合も8回まで完全試合を継続した。2024年にはじめてふた桁勝利をあげた佐々木投手はシーズン終了後に大リーグ挑戦を発表した。23歳での大リーグ挑戦は時期尚早との声もあった。大リーグの規定で25歳未満の外国人選手はマイナー契約しか結べない。そのため、年俸やロッテへの譲渡金が25歳になってから契約する場合に比べかなり低い金額におさえられる。けがが多いこともあり、日本のプロ野球への貢献が十分ではないという批判もおきた。
佐々木投手はなぜ大リーグ移籍を急ぐのか?佐々木投手は学生のときからスピードボールを投げれて、その分ケガと隣り合わせにあった、いつ投げられなくなるという怖さと戦いながらやっていたと語りはじめた。プロに入り開幕戦のシートバッティングのときに右ひじの肉離れをおこし、リハビリをしていたが治りが悪く従来のフォームで投げることができなかった、医師からは手術をした方がいいのではとも言われ、いつ野球ができなくなるか分からないと感じたという。プロ1年目は1試合も登板しなかった佐々木投手、それは公にされなかった肘の痛みによるものだった。痛みはシーズンが終わっても回復せず、靭帯の損傷も疑われた。このまま終わるかもしれないと感じたときに高校3年の夏のことを思い出した。岩手県立大船渡高校で甲子園出場を目指したが地方大会の決勝、ケガのリスクからマウンドに立てず、試合に敗れた。佐々木投手はいくつもの病院をまわった末に半年以上たって、痛みの原因がわかった。じん帯に異常がないとわかり、ひじ周りの神経の炎症が痛みの原因だった。リハビリで徐々に痛みは消えたが、このけがの経験が深く刻まれ、移籍決断の要因になったという。この先どうなるか分からない中で25歳になるまで2年待つよりも、今のタイミングで挑戦して成長していくのがベストだと考えた、この決断が正しいか正しくないかも終わってみたときに分かることだと思うと話した。
佐々木投手はプロになった今もシーズンオフに母校の大船渡高校で練習をする。この日は野球部のキャプテンだった千葉宗幸さんがパートナーを務めた。高校時代は夜がふけるまで練習に明け暮れた。佐々木投手は小学3年のときに東日本大震災の津波で父と祖父母を亡くした。母ときょうだい3人、仮設住宅で3年間過ごした。支えになったのは周囲の人たちの支えで続けられた野球だった。大船への思いも佐々木投手の原動力になっている。
年が明けて1月、佐々木投手は最終候補を3つに絞り、その球団がある町を訪ねた。ピッチャーとして自分がもっとも成長できる球団はどこなのか?各球場に足を運び、実際に設備も使ってみて慎重に見極める。1月15日、代理人の事務所でミーティングが開かれた。最終候補となった球団にほとんど差はなく難しい選択となった。この2日後、佐々木投手はロサンゼルス・ドジャースを選んだことを発表した。
佐々木投手は日本選手がいるかどうかは重要ではないとしていたが、最終的にはロサンゼルス・ドジャースを選んだ。井口資仁さんは自分自身を一番成長させてくれるのがドジャースだったのではないかという。佐々木投手は入団1年目から目標設定にサイ・ヤング賞としていたという。早いスピードで投げるということは肩ひじに負担がかかり、ケガのリスクも高いのだという。佐々木投手は25歳未満のためマイナー契約となる。ロッテへの譲渡金は約2億5000万円。去年、ドジャースと契約した山本由伸は当時25歳でオリックスへの譲渡金は約70億円だった。
イチローさんのアメリカ野球殿堂入りが発表された。過去に放送されたイチローさんの特集番組を今夜放送する。※すでに放送終了。
佐々木投手の母校・大船渡高校で開かれた交流会。佐々木投手は後輩たちに佐々木投手らしい言葉を贈った。感謝の思いを力に変えて、投手世界一への挑戦がはじまる。
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- 佐々木朗希岩手県立大船渡高等学校
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